
着物は湿気に弱く、放置するとカビや黄ばみ、
虫食いなどのトラブルが発生してしまいます。
着用後は必ず陰干しをして湿気を飛ばし、
乾燥剤の状態を定期的に確認して、
期限切れや色の変化があれば交換しましょう。
さらに、防湿剤や防カビ剤を適切に選び、
温度・湿度・通気性が整った環境で保管することが必要です。
年に一度は紀久屋のきもの専門のクリーニングを利用して
プロの手でメンテナンスをしておくと、
着物そのものの美しさや品質が長持ちするのです。
1. まずは着用後の陰干しで湿気を飛ばす
2. 乾燥剤のチェック&再生でコスト削減
3. 防湿剤の選び方
4. 着物の保管は環境が命
5. 定期的なメンテナンス&クリーニングで安心
1. まずは着用後の陰干しで湿気を飛ばす
着物は直射日光の当たらない、風通しの良い場所で
陰干しをします。
帯や襦袢、帯揚げなどもしっかりと水分を蒸発させましょう。
夏の厳しい日差しの日はもちろん、冬の冷え込む日でも、
着物を着れば帯まわりにじんわり汗をかいています。
どの季節にも共通する「見えない汗」をケアすることが重要です。
紫外線に長時間当たると劣化したり色が薄くなってしまう場合があるため、
日が当たらない風通しの良い場所に干します。
着物ハンガーに着物と襦袢を別々に干して、
帯も平らに吊るします。
帯揚げにも汗が滲みている場合があるので、
シワを伸ばすように干しておきましょう。
2. 乾燥剤のチェック&再生でコスト削減
タンスの中の乾燥剤は色の変化や有効期限を目安に
交換します。
繰り返し使えるタイプを使用し、天日干しして再生することで、
新しいものを買うコストを削減することができます。
繰り返し使えるタイプの乾燥剤は、吸湿すると色が変わるタイプが多いです。
例えば、青色だった表示がピンク色になっていると
吸湿力が落ちているサインです。
晴れた日に天日干しをして品質を保ちましょう。
また、購入時に表示された有効期限も必ず守り、
期限が切れたら新しいものに交換してください。
ずっとそのままにしておくと湿度がこもってしまい、
着物の変色につながってしまいます。
3. 防湿剤の選び方
香り付きではなく、
無香タイプの防湿剤を選び、
カビの発生を未然に防ぎましょう。
布にもカビって生えるの?と思っている方...
絹はとても繊細な生地ですので、湿気が多い場所で
長期間保管していたらカビが生えてしまいます。
香り付きの防湿剤は着物に香りが移ってしまう可能性があるため、
着物の風合いを損なわない無香タイプを選びましょう。
半年を目安に新しいものと交換することで、
常に安定した防湿効果を得ることができます。
また、防湿剤は着物に直接触れない場所
(たとう紙の上下など)に置いてください。
4. 着物の保管は環境が命
定期的にタンスを開けて
風を通しておくのが理想的です。
着物を長期間美しく保つには、
年間を通じて温度と湿度が急激に変わらない
環境づくりがとても重要です。
梅雨の時期はエアコンの除湿機能などを使って
湿気を取るのもおすすめです。
部屋を密閉していると空気がよどんで
カビが発生しやすくなるので、季節ごとに
タンスを開けて換気して、
通気性を確保しておきましょう。
5. 定期的なメンテナンス&クリーニングで安心
定期的にたとう紙を開いて
シミやカビが発生していないか点検をします。
早期発見・早期対処を心がけることで、
美しい状態をより長く保つことができます。
世代を超えて受け継いでいく着物だからこそ、
汗や皮脂、ホコリを取り除く
クリーニングは欠かせません。
紀久屋は京都の着物専門のお店と提携しているため、
ひとつずつ手作業で丁寧にクリーニング。
丸洗いやシミ抜きの他にも撥水ガード加工や
洗い張り、お仕立て直しなど多彩なプランがございます。
着用後すぐにクリーニングをすることによって、
隠れた汚れも改善でき、全体的な着物の点検もしてくれるため、
次のシーズンも安心してご着用いただけます。
おわりに
着用後の陰干しとクリーニング、
乾燥剤・除湿剤の管理、
適切な保管環境の整え方などを組み合わせることで、
美しさはそのままに大切な着物を何世代にもわたって
受け継いでいくことができるのです。
気になった方はまずタンスを開けて、
タンスの中の換気をすることから始めてみてください。
今日からひとつずつ取り入れて、
安心・快適な着物ライフをお過ごしくださいね。
今回も最後までご覧いただき、
ありがとうございました!
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