
着物をお持ちの方なら一度は目にしたことがあるたとう紙(たとうし)。
ですが、たとう紙の役割や重要性について
意外と知らない人も多いはず。
今回は、着物の保管に欠かせないたとう紙について、
分かりやすく解説していきます。
たとう紙とは?
主な役割
交換するタイミング
正しい使い方
キレイを保つひとつの習慣
着物は着てこそ、もっと好きになる
たとう紙とは?
タンスを開けてみると、
着物を包んでいるあの和紙の包み。
それが
たとう紙です。
たとう紙とは、和紙でできた包み紙のことで、
着物や帯を保管するために使われるものです。
和紙は普通の紙よりも繊維の間の空間が大きいため、
通気性が良いという性質を持っています。
さらに、湿度を自然に調整してくれるため、
着物を美しいまま保管するのに適しています。
見た目はシンプルな紙ですが、
実はとても重要な役割をもっているのです。
主な役割
たとう紙には、大きく分けてこの3つの役割があります。
①ホコリやよごれから守ってくれる
着物をたとう紙で包むことで、
直接ホコリやよごれが着物につくのを
防いでくれます。
ちょっとしたチリや、
どこかにひっかけてしまったりなど...
着物にはとても大きなダメージに
なってしまうこともあるのです。
②湿気を逃がしてカビを防いでくれる
和紙は湿気を適度に調整してくれるため、
着物にカビが発生するのを防いでくれます。
実はたとう紙にはたくさんの
便利な性質があるのです。
③シワが付くのを防いでくれる
着物を美しく畳んだ状態で包むので、
型崩れやシワがつくのを防いでくれます。
保管中にシワや折れ目が付くのを
避けるためにも、
丁寧にたたんでたとう紙に包んでおきましょう。
交換するタイミング
意外と忘れがちなのが、
たとう紙を交換するタイミング。
「いつ交換すればいいの?」という声も
お客様からよくお聞きします。
↓ 交換の目安になるサインはこちら ↓・たとう紙が黄ばんできた
・たとう紙にシワや折れが増えた
・湿気を含んでいる
交換の目安としては、
1〜2年に一度が
理想的とされています。
半永久的に使える乾燥剤や除湿剤とは違い、
たとう紙は時間とともに劣化するものです。
古いまま使い続けていると、
かえって着物に悪影響を
与えてしまうことも...
実際に紀久屋に着物のクリーニングで
持ってこられたお客様の中には、
たとう紙がかなり古くなって変色していたために、
着物にカビが生えてしまっていたという
ケースもありました( ; ; )
定期的にタンスを確認して、
たとう紙を新しく交換しましょう◎
もちろん紀久屋でもたとう紙を
取り扱っておりますので、
お困りのことがあれば
お気軽にお立ち寄りくださいね!
正しい使い方
たとう紙の使い方はとっても簡単です。
①綺麗に畳んだ着物or帯を中心に置く
※たとう紙一枚につき、着物一枚です。
帯を一緒に入れないように注意。
②左右の紙を折り目にそって折る
紐がついている場合は結んでもよい
(結び目の型が気になる方は結ばなくてもOK!)
③下の紙を折る④上の紙を折る⑤紐を軽く結んでタンスの中へ
キレイを保つひとつの習慣
たとう紙は着物を守るために
欠かせない大事なアイテムです。
名前を初めて聞いたという人も多いかもしれませんね。
着物を陰で支えてくれる大切な存在です。
季節の変わり目や衣替えをするタイミングで、
たとう紙の点検をしてみるのもおすすめです◎
着物は着てこそ、もっと好きになる
たとう紙のことを知ることで、
着物を持っていることの意味や
その扱い方に改めて意識が向くことがあります。
しまいっぱなしになっているタンスの中を
のぞいてみませんか?
自分で着られるようになってみるというのも、
とっても素敵な選択肢です。
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無料と聞くと、「着物を買わされるのでは...」
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ですが!紀久屋では着物の売りつけや
教室用の着物の購入義務など
一切ございません!
自分のペースでゆっくり学べますし、
お家にある着物を着てみたいという
方にもぴったりです。
タンスの中に眠っている着物を
久しぶりに広げてみたら、
思っていた以上にキレイで...
そんな一枚を自分で着られるようになったら、
もっと特別な存在に感じられるはずです。
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