
「この色、好きだな」
「こんな柄を着てみたい」
洋服を選ぶときのように、着物にも心が動く瞬間があります。
着付けができるかどうか、着ていく場所があるかどうか。
その前に、まずは自分の「好き」を見つけるところから始めてみませんか。
今回、紀久屋がご紹介するのは、SILKYUKA 絹有―シルクユカ―。
作家・吉田有香さんが手掛ける、着物と帯のブランドです。
実際にきものを着る女性作家ならではの感性と、信頼する作り手たちの技術が重なり、「これが着たい!」という想いが形になっています。
刺繍、ビロード織、染め。丁寧なものづくりの先にあるのは、装う人のおしゃれ心をくすぐる一枚です。
吉田有香さんは京都府に生まれ、大学卒業後、お父様から呉服製造を学びました。
さまざまなきものブランドのプロデュースを経て、2022年に自身の名前を冠した「SILKYUKA 絹有」を設立。
素材・色・デザインにこだわりながら、信頼する作り手たちと着物や帯を創り上げています。
シックで落ち着いた表情もあれば、鮮やかで心が弾む色使いも。
可愛らしさの中にシャープさがあったり、伝統の技法からモダンな柄が生まれたり。その幅広さも魅力です。
また、吉田有香先生のお人柄も魅力の一つ。
気さくで、あかるく、そして着物や着る人への情熱を持った有香先生とお話をしていると、「難しいかも」と思っていた着物の世界が身近に親しみやすいものに。
また、作り手の職人さんや、着物づくりの技術についてのお話も、わかりやすく、楽しく、面白く説明してくださいます
「きものはまだよくわからなくて」
「初心者で知識は全然……」
そんな方にこそ、触れていただきたいブランドです。
そんなSILKYUKA 絹有―シルクユカ―最大の特徴は
作る視点に、実際に着て楽しむ女性の視点が重なっていること。
それが、SILKYUKA 絹有の特色。
有香先生の「着たい!」と思った着物だからこそ、どんな着物に合わせようか、どこへ出かけようかと、着る日のことまで想像したくなる品々がそろいます。
ここからは、技法も表情も異なる着物と帯をご紹介します。
明るい黄緑色の中に浮かぶ、モンステラの葉。
同じ色の中で柄が見え隠れする、印象的な帯です。
丹後で織り上げたビロード生地を、モンステラの柄に合わせてカットし、起毛させた珍しい染め帯。
写真でも、葉の部分と周囲の生地とで、光の映り方が異なるのが分かります。
色数を抑えながら、素材の表情で存在感を出しているところが魅力です。
たとえば、柄のある小紋や、いくつもの色が使われた紬にあわせて。
着物の柄を楽しみつつ、帯まわりをすっきりとまとめてくれます。
帯まで多色の柄にすると落ち着かない、と感じるときにも合わせてみたい一本です。
洋服なら、柄のブラウスに無地のボトムスを合わせるような感覚。
無地感覚の帯にも、こんなふうに質感を楽しむ選択肢があります。
青系の地色に、伸びやかな曲線が重なる刺繍。
どこかオリエンタルな装飾タイルのようにも見える柄が、目を引きます。
こちらは、人気の長浜紬の生地に、絹糸で刺繍を施した名古屋帯です。
九寸帯は、仕立てる前の生地幅に由来する呼び名で、名古屋帯の一種。
今回ご紹介する二本の帯は、どちらも九寸帯です。
刺繍ならではの立体感と絹糸のつやが、紬の風合いに華やかさを添えています。
青系と白・淡い色の組み合わせが爽やかで、柄の存在感がありながら軽やかな印象です。
色無地、小紋、紬と、さまざまな着物をモダンにスタイリング。
すっきりした着物に合わせれば、帯の柄を主役にした装いが楽しめます。
さらに、緩みにくい紬地で、締めやすさも魅力のひとつ。
見た目のおしゃれだけでなく、着るときの扱いやすさにも目を向けたい方に、ご覧いただきたい帯です。
「手持ちの着物を、少し違う雰囲気で着てみたい」。そんなときは、帯を替えるところから考えてみるのもおすすめです。
淡い水色と、落ち着いた濃色。それぞれの地色に植物の曲線が広がる、ローケツ染めの小紋です。
小紋は、おしゃれ着として楽しむ着物のひとつ。
こちらは柄の流れが美しく、洋服を選ぶような気持ちで惹かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この表情を生み出しているのが、ローケツ染という、蝋で染まらない部分を作る技法です。
こちらの着物では、生地に織り出された模様「地紋」をなぞるように、手作業で蝋を置いていきます。
一度目の引き染めでは、蝋を置いたところに染料が入らず、生地の白さが残ります。
その後、蝋を落としてから、さらにもう一度引き染め。
白く残っていた部分にも色を入れ、地色と模様の重なりを作っていきます。
柄を描き、染め、さらに色を重ねる。
その工程から、おしゃれなブラウスを思わせる着物が生まれます。
写真の淡い水色ならやわらかく、濃色ならシックに。
同じ柄でも色で印象が変わるため、ぜひお顔の近くに当てて比べていただきたい一枚です。
すっきりした帯を合わせて柄を引き立てたり、小物に好きな色を取り入れたり。
着物を「自分らしく組み合わせる服」として楽しむきっかけになりそうです。
水玉は好きだけれど、可愛くなりすぎるのは少し気になる。
そんな方にご覧いただきたいのが、こちらの小紋です。
丹後の「紋シャル」と呼ばれる、光沢のある白生地を使用。
やさしい色合いに引き染めし、織り出された水玉のところどころに銀泥をのせて、アクセントにしています。
生地になじむ水玉の中に、銀色の水玉がさりげなく光っています。
全部をきらきらさせず、部分的に輝きを添えることで、親しみやすい柄が上品な表情に。
離れて見たときはすっきりと、近くで見ると水玉の可愛らしさが伝わる。
そんな楽しみ方ができそうです。
フォーマル感のある帯を合わせれば、少しあらたまったお食事などにも。
帯の素材や格、出かける席の雰囲気に合わせて、コーディネートをご相談ください。
「さりげなく可愛いものを、自分らしく着たい」。そんな気分に寄り添ってくれる一枚です。
新作のローケツシリーズにも、ぜひご注目ください。
生まれるきっかけとなったのは、お父様から息子さんへ技術を伝え、手間暇を惜しまず、丁寧な作業を重ねるローケツ染師さんとの出会いでした。
一本一本、小刷毛で蝋を引き、色を染める。シンプルな作業を繰り返していくからこそ、人の手による線の味わいが光ります。
整ったデザインの中に、手仕事ならではの表情を見つける楽しさ。
こちらはぜひ、会場で実物を近くからご覧いただきたいお品です。
ご紹介した品のほかにも、さまざまな着物・帯をご用意しております。
色だけ、柄だけで決めず、生地の風合いや帯との組み合わせまで、ゆっくり見比べてみてください。
SILKYUKA 絹有の着物や帯を見ていると、「この帯なら、あの着物に合うかも」「これを着て食事に行きたい」と、楽しみが広がります。
その一方で、「素敵だけれど、自分では着られない」「着物を着て出かける機会が少ない」と感じる方もいらっしゃると思います。
紀久屋では、着物を楽しむ入口として、無料の着付け・着方教室をご案内しています。
これから始めたい方も、久しぶりに着てみたい方も、まずは教室についてお問い合わせください。
日程や持ち物などをご案内いたします。

SILKYUKA 絹有の魅力は、実際にきものを着る女性作家・吉田有香さんの感性から、着る楽しみにあふれた品々が生まれていること。
好きなブラウスを手に取るように、まずは「この色が好き」「この柄を着てみたい」という気持ちを大切に。
紀久屋で、有香先生のセンスに触れながら、心が動く一枚を探してみませんか。
商品・展示についてのご相談、無料着付け・着方教室のお問い合わせは、紀久屋までお気軽にどうぞ。
(定休日:毎週火曜日)
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