「子どもの卒業式には、着物を着てみようかな」
「入学式に、母から譲ってもらった着物を着られたら素敵だな」
「そういえば、家に着物はあるけれど……これって卒業式に着てもいいの?」
そんなふうに思っているお母さまはいませんか?
着物を持っていても、
- 着物の種類がよく分からない
- 帯や小物がそろっているか分からない
- 自分で着たことがない
- 当日の朝、自分で着られるか心配
という方は少なくありません。
でも、卒業式や入学式が春だからといって、春になってから準備を始める必要はありません。
POINT
秋から少しずつ準備を始めておくと、春に向けてゆっくり練習する時間を作ることができます。
今回は、家にある着物を子どもの卒業式・入学式に着てみたいお母さまに向けて、着物の確認から着付けの練習、当日の朝までの準備についてご紹介します。
1.卒業式・入学式に着物を着るなら、まず家の着物を出してみましょう
最初にすることは、難しい着付けの練習ではありません。
タンスにしまっている着物を、一度出してみること。
これが最初の一歩です。
たとえば、次のようなものが家にあるか確認してみましょう。
- 着物
- 帯
- 長襦袢
- 帯締め
- 帯揚げ
- 草履
- バッグ
- 足袋
お母さまやおばあさまから譲ってもらった着物なら、
「昔のものだから、もう着られないかも」
と思っているかもしれません。
でも、実際には、今の自分に合わせて着られる場合もあります。
また、着物はあっても、
- 「この帯でいいの?」
- 「小物は何を合わせればいい?」
- 「そもそも、この着物は卒業式に着てもいいの?」
と分からないこともありますよね。
ワンポイント
分からなくても大丈夫です。
着物の種類や小物の名前を全部覚えてから相談する必要はありません。
実際に着たい着物や帯、小物を持ってきていただければ、一緒に確認できます。
2.卒業式・入学式には、どんな着物を着ればいい?
卒業式や入学式は、お子さまの大切な節目の日。
お母さまの着物も、式典に合う落ち着いた装いを選ぶことが大切です。
一般的には、次のような着物が選ばれます。
訪問着
華やかさがありながら、きちんとした印象になる着物です。
卒業式・入学式など、子どもの行事に着るお母さまの着物として選ばれることがあります。
付下げ
訪問着よりも柄が控えめで、上品な印象の着物です。
学校行事にも合わせやすい着物のひとつです。
色無地
一色で染められたシンプルな着物です。
帯や小物の合わせ方によって、上品で落ち着いた装いになります。
帯は、入学式や卒業式といった式典には、袋帯の金や銀が入ったものを合わせます。
また、帯締めや帯揚げは、淡い色合いのものを合わせると、卒業式・入学式らしい上品な雰囲気になります。
POINT
着物は実際に見てみないと判断が難しいこともあります。
「訪問着かどうか分からない」「これは昔の着物だけど大丈夫?」「帯まで一式そろっているか分からない」という場合は、実際の着物を持って相談するのがおすすめです。
3.「この着物、卒業式や入学式に着られる?」分からなくても大丈夫
着物を出してみたものの、
「これって何の着物?」
となる方も多いと思います。
着物に詳しくないお母さまが、最初からすべて判断する必要はありません。
たとえば、
- 「母から譲ってもらったものです」
- 「ずっとタンスにしまっていました」
- 「帯も一緒に入っていました」
という状態でも大丈夫です。
実際に着物を見ながら、
- 卒業式・入学式に合うか
- 帯は合わせられるか
- 小物は何が必要か
- サイズは大丈夫か
- お手入れが必要か
などを確認していきましょう。
スタッフより
「着物を持っているけれど、どうしたらいいか分からない」というところからのスタートでも大丈夫です。
まずは一度、家の着物を出してみてください。
4.自分で着られると、卒業式・入学式の朝も安心
「卒業式に着物を着たいけれど、自分では着られない」
という場合、当日の着付けをお願いする方法もあります。
でも、もし自分で着られるようになったらどうでしょう?
卒業式や入学式だけでなく、
- お正月
- 観劇
- 美術館
- 食事会
- ちょっとしたお出かけ
など、着物を着る機会がもっと身近になります。
そして何より、「自分で着られる」ということが、当日の安心感につながります。
子どもの卒業式・入学式は、お母さま自身の準備だけではありません。
子どもの身支度をしたり、持ち物を確認したり、時間を気にしたり。
朝は思っている以上に忙しくなります。
だからこそ、自分の着物を自分で着られるようにしておくと、「着物をどうしよう」という心配をひとつ減らすことができます。
5.秋から始めれば、春までに練習する時間が作れます
卒業式や入学式は春。
だからこそ、秋は着付けを始めるのにちょうどいい時期です。
秋
まずは着物を着る順番や基本の動きを覚える。
冬
何度も練習しながら、少しずつ自分で着られるようにする。
春
実際に着る着物や帯を使って、卒業式・入学式をイメージしながら練習する。
このように、時間をかけて準備することができます。
もちろん、着付けを覚えるスピードには個人差があります。
最初からきれいに、早く着られる必要はありません。
POINT
「春に着られるようになること」を目標に、秋から少しずつ練習していく。
それだけでも、卒業式・入学式が近づいてから慌てて練習するより、気持ちに余裕を持ちやすくなります。
6.卒業式・入学式の朝、自分で着付けするには?
「自分で着られるようになったとしても、当日の朝に間に合うの?」
ここも、お母さまが気になるところではないでしょうか。
スタッフより
紀久屋では、当日の着付けは1時間を目標に練習することをおすすめしています。
基本的な流れは、
ヘアセット・メイク
↓
着付け
↓
卒業式・入学式へ
というイメージです。
ただし、最初から1時間で着られる必要はありません。
初めは時間がかかって当然です。
何度も練習していくうちに、
- 「次はこれをする」
- 「ここを先に準備しておこう」
と、自分の動きも分かるようになってきます。
そして、当日の朝をスムーズにするために大切なのが、前日の準備です。
着物や帯だけでなく、長襦袢や帯締め、帯揚げ、足袋など、必要なものを前日のうちに準備しておきましょう。
ワンポイント
朝になって、「帯締めが見つからない!」「足袋はどこ?」となると、それだけで時間を使ってしまいます。
前日にすべてまとめておけば、当日の朝も落ち着いて準備できます。
7.着付け教室なら「自分の場合」を相談できます
今は、YouTubeやInstagramなどでも着付けの動画を見ることができます。
動画を見ながら練習するのも、着付けを覚える方法のひとつです。
でも、実際に自分で着てみると、
- 「動画と同じようにやっているのに、なぜかきれいにならない」
- 「帯がうまくできない」
- 「ここから先が分からない」
ということがあります。
着物は、一人ひとり体型も違えば、持っている着物や帯も違います。
だからこそ、着付け教室では、その人に合わせて見てもらえることが大きなメリットです。
たとえば、
- 「私の場合、卒業式の朝は何時に起きればいい?」
- 「ヘアセットと着付けはどちらを先にしたらいい?」
- 「子どもの準備もあるけれど、どういう順番なら間に合う?」
- 「この着物と帯の組み合わせで大丈夫?」
そんな、動画だけでは分からない「自分の場合」の相談もできます。
POINT
卒業式・入学式という具体的な予定があるなら、その日に間に合うように、必要な準備を一つずつ考えていくことができます。
8.実際に、お母さまから譲られた着物で卒業式に出席されたお客さま
以前、紀久屋の着付け教室に通われたお客さまにも、同じような方がいらっしゃいました。
そのお客さまは、お母さまから譲ってもらった着物をお持ちでした。
「せっかく母からもらった着物だから、娘の卒業式に自分で着て行きたい」
そんな思いから、前年の秋ごろから着付けの練習を始められました。
最初は、帯の形をきれいに作ることなどに苦戦することもありました。
それでも、何度も練習を重ねました。
分からないところがあれば、その場で先生に質問したり、着姿の写真を送ったり、メモをとったりしながら少しずつ練習。
そして迎えた卒業式の日。
お客様の声
お母さまから譲られた着物を、自分で着て娘さんの卒業式へ行くことができました。
後日、「無事に着物を着て卒業式に行けました!」と、娘さんと一緒に写った写真を送ってくださいました。
学校の門の前で、着物姿のお母さまと制服姿のお嬢さま。
その写真を見たスタッフも、とても嬉しい気持ちになりました。
「母からもらった着物を、自分で着て、娘の大切な日に着て行く。」
着物には、そんな思い出をつないでいける楽しさもあります。
そして今では、そのお客さまは卒業式だけではなく、着物でのお出かけも楽しめるようになっています。
9.卒業式・入学式までに、少しずつできることを増やしましょう
着付けをしたことがない方にとって、最初からすべてを一人でできるようになるのは大変です。
だからこそ、秋から春までの時間を使って、一つずつできることを増やしていきましょう。
最初は、
「着物を着る順番が分かった」
だけでも十分です。
次は、
- 「一人で着物を着られた」
- 「帯まで結べた」
- 「前より早く着られるようになった」
というように、少しずつできることが増えていきます。
そして本番が近づいたら、実際に卒業式・入学式で着る着物と帯を使ってしっかり練習しておくことが大切です。
当日に初めて使う着物や帯ではなく、何度か着て慣れておく。
前日の準備も実際にやってみる。
朝の時間をイメージして、一度通して着てみる。
POINT
そうしておけば、本番の日にも「いつも通りやれば大丈夫」と思いやすくなります。
10.着付け教室で「自分の着物」を使って準備する
卒業式・入学式に向けた着付けでは、教室で練習することだけが目的ではありません。
実際に自分が着る着物で、当日をイメージして準備することが大切です。
たとえば、
- 「この着物には、この帯を合わせる」
- 「この帯締めと帯揚げを使う」
- 「草履とバッグもこの組み合わせ」
と、本番のコーディネートを決めておきます。
さらに、
- 「前日の夜に何を準備するか」
- 「当日の朝は何時ごろから動くか」
- 「ヘアセット・メイクと着付けをどう組み合わせるか」
まで考えておけば、より安心です。
スタッフより
着付けの方法だけではなく、自分の卒業式・入学式をどう迎えるかまで一緒に考えておく。
それが、秋から準備を始める大きなメリットです。
11.卒業式・入学式に向けて、まずは何から始めればいい?
「着物を着たいけれど、何から始めたらいいか分からない」
という方は、次の順番で考えてみてください。
STEP1 家にある着物を出す
まずはタンスから着物を出してみましょう。
STEP2 着物・帯・小物を確認する
卒業式・入学式に着られる着物か、帯や小物がそろっているか確認します。
分からなければ、そのままで大丈夫です。
STEP3 実際の着物を持って相談する
着物の種類や帯の組み合わせなど、分からないことを一緒に確認しましょう。
STEP4 秋から着付けを練習する
春に向けて、少しずつ練習していきます。
STEP5 実際に着る着物で練習する
本番が近づいたら、卒業式・入学式に着る着物と帯を使って練習します。
STEP6 前日に準備する
当日に必要なものをすべて準備しておきます。
POINT
こうしておけば、春になってから慌てることなく、少しずつ準備を進めることができます。
12.こんな状態でも大丈夫です
「着物を着てみたい」と思っても、
「こんな状態で相談に行っていいのかな?」
と迷ってしまう方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。
たとえば、
- 着物の種類が分からない
- 帯が合っているか分からない
- 小物が全部そろっているか分からない
- 着物を一度も自分で着たことがない
- 着付けを習ったことがない
- 母や祖母から譲ってもらった着物がある
- 卒業式と入学式のどちらに着るかまだ決めていない
- 春までに自分で着られるか不安
- 当日の朝、何時から準備すればいいか分からない
ひとつでも当てはまることがあれば、まずはご相談ください。
お客様の声
「着物を持っているけれど、何をどうすればいいのか分からない」という状態からでも、少しずつ準備を始めることができます。
着物の種類が分からなくても、帯や小物がそろっていなくても大丈夫です。
実際の着物を見ながら、「卒業式・入学式に向けて何を準備すればいいか」を一緒に考えていきましょう。
13.この秋、家にある着物を一度出してみませんか?
子どもの卒業式や入学式。
一生に何度もあることではない、大切な節目です。
そんな日に、
「昔もらった着物を着てみよう」
「母から譲ってもらった着物を、自分で着てみよう」
と思ったら、この秋が準備を始めるタイミングです。
着物のことがよく分からなくても大丈夫。
着付けをしたことがなくても大丈夫。
まずは、タンスに眠っている着物を出してみるところから始めてみませんか?
「この着物、卒業式に着られる?」
「帯や小物はこれで大丈夫?」
「春までに自分で着られるようになりたい」
そんなご相談も、お気軽にどうぞ。
スタッフより
紀久屋津山店の着付け教室では、初心者の方も一人ひとりのペースに合わせて練習できます。
卒業式・入学式の日に、自分で着物を着る。
その目標に向かって、この秋から少しずつ準備を始めてみませんか?
まずは、お家にある着物を持ってお気軽にご相談ください
「着物はあるけれど、何を準備したらいいか分からない」
というご相談だけでも大丈夫です。
実際の着物や帯を見ながら、卒業式・入学式に向けて必要なものや、これからの準備について一緒に確認していきましょう。
この秋から、眠っていた着物をもう一度、出番のある着物に。
そして、お子さまの大切な日に、自分で着物を着て出かけてみませんか?

