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無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

紀久屋スタッフブログ

手のぬくもりをまとう贅沢___本決算展「結城紬」特集
2025年10月09日
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人の手でつむいだ糸を、人の手で織り上げる。

反物を織り上げるまでの行程が

すべて人の手によって生み出される結城紬(ゆうきつむぎ)。

日本が誇る最高峰の絹織物のひとつです。



10月24日から紀久屋各店で順番に開催される本決算展では、

岡山店・倉敷店にて結城紬を特別展示いたします!



ふんわりと空気を含んだやさしい風合い、

肩の力を抜いてまとえる軽やかさ。

結城紬に一度袖を通すと、

その着心地に誰もが魅了される___

まさにぬくもりをまとう贅沢と呼ぶにふさわしい一枚です。



そして、津山店・四万十店では米沢紬の展示をしています。

米沢紬は以前のブログにて紹介していますので、

ぜひ下の画像からご覧ください。

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国の重要無形文化財「結城紬」とは

結城紬(ゆうきつむぎ)

茨城県結城市を最初に、その周辺地域で生まれた絹織物です。

現在国の重要無形文化財と、ユネスコ無形文化遺産にも

指定されています。



結城紬の最大の特徴は、すべての行程が人の手で行われていること。

蚕が作り出した繭をほどいて作られる繭を煮る・

水洗い・脱水を数回繰り返して柔らかくし、

指先で広げて袋状にします。それを真綿(まわた)と言います。

その真綿から糸を一本ずつ指でつむいでいきます。

そして意図が完成したら、地機(じばた)と呼ばれる昔ながらの織り機で

ゆっくりと時間をかけて織り上げていきます。

織り機とは言いますが、電気の力を使わずに

人間の力のみで動かすという繊細な機(はた)です。



電気で動かす機械織りでは再現できない、

人の手が加わってふんわりとした温かさ。

手で紡いだ糸は空気をふくみ、

軽くてやわらかく、そして驚くほど丈夫なのです。



★なんと今回はその地機が紀久屋にやってきます!!
目の前で織っている様子を見学することができます。



そして何より結城紬は体に沿うようにしなやかで、

着ていくごとに風合いが増していきます。

結城紬が一生ものと呼ばれる理由です。



結城紬を完成させるまでには膨大な時間と手間がかかります。

一反を織り上げるのに数ヶ月から半年、

物によっては一年以上かかるものも。

だからこそ反物に込められた職人さんの想いが

深く伝わってくるのです。


糸のぬくもりが作り出す"しなやかさ"と"強さ"


結城紬の特徴は職人の手仕事ともうひとつ、

使われている糸にあります。

先ほども出てきましたが結城紬の糸は、

蚕の繭を煮て水洗いして乾かしてを繰り返して

作り出された真綿を、指先で少しずつ引き出しながらつむぎます。

綿から機械で均一につくられる糸が主流となった現代ですが、

手つむぎ糸にすることでところどろこに太さやムラがあり、

それが独特の風合いと温かさを生み出しています。



人の手でゆるやかに繊維が撚ってあるため、

繊維同士の間にたっぷりと空気が含まれるようになっています。

なので、織り上げた時もふわっと軽やかで、

やさしい温もりを感じることができます。



ふんわりと空気をまとったような軽やかさではありますが、

糸自体にはしっかりとコシがあるので、丈夫で長持ちします。

「ふわっとやわらかいのにハリがある」

この相反する質感が、結城紬ならではの魅力です。



着れば着るほどその人の体に馴染んで、

時間と共に深みが増していくのも特徴です。

初めて着た時は結構パリッとハリのある質感。

やがて自分の体の一部になっていくような、

しっとりと落ち着いた風合いに育っていきます。



洋服は着れば着るほど劣化していくものですが、

着物は年月とともにもっと素晴らしい一枚に変化していくのです。


シンプルなのに惹きつけられる美しさ


結城紬の魅力は、煌びやかな派手さではなく、

控えめで素朴な存在感にあります。

ぱっと見静かな存在に見えますが、

近づいていくほどに奥深い美しさに心を奪われます。



糸が完成した後は糸を染めていきます。

糸を染める時に目印となるのが、墨打ち(すみうち)という作業です。

糸を張って、その名の通り墨で印をつけていきます。

墨打ちした部分を防染用の糸でくくり、色がつかないようにします。

これを絣くくり(かすりくくり)と言います。



それから染料で何度も繰り返して染め、

点で色が変わっている糸を地機にセットし、

縦糸と緯糸の点で交わっている部分で合わせて

織り上げていきます。

点と点を重ねていく作業は、まさに職人技....

柄を主張しすぎないからこそ、

帯や小物を自由に組み合わせしやすい。

季節ごとに帯を変えれば、

何通りものコーディネートを楽しむことができるのです。

控えめな中に漂う上品さが

女性の美しさをより引き立たせてくれます。


岡山店・倉敷店の本決算展にて特別展示


いよいよ10月24日から本決算展を開催!

岡山店・倉敷店では結城紬を展示いたします。


[特招会スケジュール]

【岡山展】2025年 10月  24日(金).  25日(). 26日(). 27日(月)

【倉敷展】2025年 10月  31日(金).  11月  1日(). 2日(日・祝). 3日(月・祝)

【津山展】2025年 11月  7日(金).  8日(). 9日(). 10日(月)

【四万十展】2025年 11月  14日(金).  15日(). 16日()

【高知展】2025年 12月  4日(木).  5日(金). 6日(). 7日()




職人の手仕事が息づく結城紬を実際に目の前で

見て・触れて・感じていただける貴重な機会です。

ふんわりと軽い風合い、優しい色使い、

そして生地そのものの美しさ。

文字では伝わりきらない魅力を、

ぜひ会場にて確かめてみてください。

地機の展示や体験もありますので、

まだ見たことがないという方も必見です◎



さらに今回は在庫一掃決算セールも同時開催!

上質な着物や帯各種商品が、

なんと最大90%〜平均50%OFFという特別価格で登場!!

本決算展ならではの価格と品揃えとなっております。

中にはこれまでなかなかお値下げできなかった超目玉品や

掘り出し物との出会いもあるかもしれません。

どんな商品があるかはお楽しみに♪



また、人気の和装小物を集めた大御奉仕会も同時開催。

半衿やたとう紙、伊達締めなどの小物がなんと税込で500円!

成人式も近づいてきましたが、小物の準備はお済みですか?

腰紐やウエストベルトなども多数お安くなっています。

「いつか買い替えようと思っていた小物」「ちょうどなくしていたアイテム」

など、この機会にぜひお買い求めください。



今回の本決算展は着物好きの方にとっても、
新しく始めたいという方にとっても
絶対に見逃せない秋の一大イベントです◎

人の手から生まれるぬくもりを、次の世代へ。



現代は機械で大量生産される時代。

そんな中結城紬は今もなお、

糸を紡ぐところからすべての行程を

人の手で行われています。

糸を紡ぐ指の感覚、正確に織り上げていく職人の力。

そのすべてが反物に込められ、

ふわっとやわらかな温もりとなって私たちの心を包みます。



結城紬は何十年経っても色褪せず、

母から娘へ、そしてまたその先の世代へと受け継いでいくことができます。

何人もの職人の想いを経て生まれているから、

まるで人のぬくもりをまとうような

やさしい着心地を実現してくれるのです。



紀久屋の本決算展では、

そんな結城紬の世界を間近で体験していただけます。

実際に手に取って、羽織ってみることで

軽やかさや風合いの美しさを感じることができます。

スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。


◆お電話でのお問い合わせ◆

(定休日:毎週火曜日)

岡山本店:086-232-7766

倉敷店:086-422-2100

津山店:0868-32-5298

四万十店:0880-31-2150


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