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無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

紀久屋スタッフブログ

米沢紬の魅力とは?着心地・柄・歴史まで徹底解説
2025年09月17日
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やわらかな風合いに、さりげない洒落感。

一度袖を通すと、そのやさしさに心がほどける___

そんな不思議な魅力をもつ米沢紬(よねざわつむぎ)。



山形県米沢市で、昔ながらの技法を守りながら

丁寧に織り続けられている着物です。

さらりとした手ざわりと軽やかな着心地は、

ふだんの暮らしの中でも気負いすぎることなく

着やすいのが魅力です。



模様の多くは自然からインスピレーションを受けた、

やさしくやわらかい柄ゆき。

大人の女性にこそよく似合う、

品のある美しさを持っています。



そして今回、紀久屋岡山店・倉敷店にて

米沢紬がずらりと並ぶ特招会を開催します。

津山店・四万十店では次回の本決算展にて展示いたします。



「前から気になっていたけど、実物は見たことがない」

「おしゃれ着として着られる紬が新しくほしい」

そんな方にぴったりの機会です◎



今回のブログでは、米沢紬の魅力をご紹介!

知らなかったいい着物との出会いがきっとあるはずです。



米沢の風土が育んだ、やさしい着心地

シンプルなのに、心ときめく柄と色

軽くてシワになりにくい、だからもっと着たくなる

技術と歴史のまち「米沢」

おしゃれ着としての魅力

着るほどにわかる着心地の良さ


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米沢の風土が育んだ、やさしい着心地


米沢紬が作られている山形県米沢市は、

山々に囲まれた自然豊かな場所です。

冬は雪が深くつもり、夏は蒸し暑いという

季節によって気候の差が大きい地域です。



そんな環境だからこそ、心地よく長く着られる着物を

追求していったのです。

そこで生まれたのが軽くて柔らかく肌にもやさしい米沢紬です。

撚りをかけて紡がれた糸は、空気をふくんだようにふんわりとした風合いを持っています。



さらに、米沢紬は紅花(べにばな)をはじめとした

植物などの天然素材で染めているのが特徴です。

自然の中で作られた天然素材の染料は、

やわらかくやさしい風合いを出してくれます。



普段着としても、ちょっとしたお出かけ着としても活躍する

米沢紬は、暮らしの中で着物を楽しみたい人に

寄り添ってくれます。

シンプルなのに、心ときめく柄と色


米沢紬のもうひとつの魅力が、

柄ゆきと色合いの美しさです。

華やかで煌びやかな友禅や

大胆な絞りの着物と比べると、

米沢紬はやさしく上品で控えめの色合いです。

ですがそのシンプルさの中に、

大人の洗練されたオシャレが詰まっているのです。



柄は縞模様や格子柄が多く、

色も淡い紫やグレー、渋みのある赤や紺など、

どれも自然の風景を思わせてくれるような

静かな美しさを感じさせてくれます。



遠くから見ると無地に見えても

近くでよく見ると糸の1本1本が複雑に織り重なっている___

そんな奥ゆかしさこそ、米沢紬ならではの魅力です。



そして、この色と柄だからこそ、

帯合わせがしやすいんです◎



カラフルな帯でも、一色だけのシンプルな帯でも

やさしい色合いの着物だからなんでも合うのです。

帯を主役にしたい日ははっきりした色の帯を、

ワントーンでまとめたい日は着物と同じような色合いの帯を...

この着物にはこの帯!というのが大体決まってきてしまうものですが、

「今日はどんな帯にしようかな?」といつもの

着物時間をもっと楽しくしてくれるのが米沢紬です。



軽くてシワになりにくい、だからもっと着たくなる



米沢紬を手に取ってまず感じるのが、

とにかく軽いということ。



着物というと「重たい」「動きにくい」という

イメージをお持ちの方も多いかもしれません。

それに帯を締めると重くて苦しくなってしまいそう........

ですが、米沢紬はふわっと軽く、

長時間着ていても体がふっと楽になるような着心地なんです。



その理由は、細かく撚り(より)をかけた糸と、さらりとした織りの風合い。

着物通の間では「疲れにくい着物」としても知られていて、

1日中歩き回るようなお出かけや、長時間の観劇の日にもぴったりです。



さらに、シワになりにくいという特徴もあります。

長時間座っていたり、電車での移動があったりすると

腰回りに強いシワがついて困ったという経験はありませんか?

米沢紬は撚りが細かくかかっているため、1本1本の糸が

とても丈夫に作られています。

動きやすくて疲れにくい。

着物だからといって肩に力が入りっぱなしでは疲れてしまいます。

肩肘張らずリラックスして和の装いを楽しめる。

そんな日常にやさしく寄り添ってくれるのです。



技術と歴史のまち「米沢」


米沢紬が生まれた山形県米沢市は、知る人ぞ知る織物の街。

その歴史はとても古く、江戸時代までにさかのぼります。



当時の藩主である上杉景勝(うえすぎかげかつ)の側近であった

直江兼続(なおえかねつぐ)は、藩の収益を拡大するために

絹を作り出す蚕の餌となる桑の葉や、

染料となる紅花の栽培をすすめた結果、

これらが藩の特産物となりました。



さらに上杉鷹山(うえすぎようざん)はそれらを使った

地場産業を推奨し、織物の技術を向上させていきました。

そのため、紅花などを用いた植物由来の染料で

糸を染めて織り上げるという先染めの技術が出来上がりました。



その想いと努力が、現代の米沢織の礎となっているのです。

草木染めをしてから柄を合わせて手織りしていくなど、

手間ひまをかけた伝統技術は、今でも受け継がれています。

できあがった反物には、職人の丁寧で繊細な技術と、

米沢という土地の歴史がつまっているのです。



着物が出来上がった時代の背景を知れば知るほど、

その着物の価値や奥深さが見えてきます。

それが着物が今でも着られ続けている理由かもしれませんね。

おしゃれ着としての魅力


米沢紬は軽くて動きやすく、

さらりとした肌触りが特徴です。

着心地が良いので長時間着ていても疲れにくく、

旅行や観劇などにもぴったりです。



コーディネートの幅も広く、

名古屋帯でシックにまとめたり

遊び心のある八寸帯でコーディネートのポイントにしたり。

帯締めや小物で季節感を取り入れると、

グッと行きな装いに仕上がります。

訪問着や色無地とはひと味違うおしゃれを楽しめるのも

紬の嬉しいところですよね♪


着るほどにわかる着心地の良さ


米沢紬は織りの着物ならではの風合いを感じられます。

何度も袖を通すことで自分の体に馴染んでいく____

何度も着ることで育てるように着るという楽しみがあるのです。



加えて、訪問着や色無地などとは違い、

格を気にせず自由に着られる着物だということ。

紬はちょっとしたお出かけにぴったり。

おしゃれな日常着として。お友達とのランチに。

そんな肩肘張らない上質さが米沢紬にはあるのです。



紀久屋の特招会ではそんな魅力たっぷりの

米沢紬が多数揃います。

※岡山店・倉敷店の企画となります

実際に手に取って、羽織って、じっくりと見て、

その良さを目の前で体験してみてください!

[特招会スケジュール]

【岡山展】2025年 9月  26日(金).  27日(). 28日(). 29日(月)

【倉敷展】2025年 10月  2日(木).  3日(). 4日(). 5日(). 6日(月)

【倉敷展】2025年 10月  10日(金).  11日(). 12日(). 13日(月)

【四万十展】2025年 10月  17日(金).  18日(). 19日(). 20日(月)



米沢紬のやさしい着心地を、あなたも実際に体験してみませんか?

紀久屋 岡山店・倉敷店の特招会では、

豊富な種類の米沢紬をご覧いただけます。

着物をもっと自由に、もっと自分らしく楽しむ第一歩に。

ぜひご予約の上ご来店くださいね。


◆お電話でのお問い合わせ◆

(定休日:毎週火曜日)

岡山本店:086-232-7766

倉敷店:086-422-2100

津山店:0868-32-5298

四万十店:0880-31-2150


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