紀久屋スタッフブログ
2024年11月10日
本決算展を会場ごとに開催中!
倉敷展・津山展・高知展ではたくさんの方に
ご来店いただき、ありがとうございました(^ ^)
残すところあと岡山展と四万十展となりました。
今回、岡山本店のみ展示の新紀蝋(しんきろう)という
特別な着物の展示をいたします。
今回はその新紀蝋についてご紹介します。
(お写真がなくてすみません!)
ろうけつ染めとは
たった一人で仕上げる、新紀蝋の職人技
上質な白生地
紀久屋岡山店で体験しよう
本決算展スケジュール(岡山・四万十)
ろうけつ染めとは
新紀蝋(しんきろう)はろうけつ染めの着物です。
ろうけつ染めとは、ろうそくのロウを使って
色を染め分ける方法です。
これがとっっっても大変な作業なのです...
①ろうを乗せる色を入れたくない部分にろうを乗せていきます。
筆で友禅していく(柄を描いていく)のですが、
ろうは透明なので書いた部分が見えません。
できあがりを想像しながら染めていきます。
②色をさしていくろうが冷えて固まったら、
ろうを乗せていない部分に色をさしていきます。
③ろうを洗い落とす防染していたろうを染料が落ちる液を使って
洗い流します。
①〜③を何度も繰り返すろうを乗せていたところは白色になっているので、
染めたい色の数だけ作業を繰り返していくのです。
手間と時間がかかるので、
とにかく根気が必要な作業なんです...
たった一人で仕上げる、新紀蝋の職人技
着物はデザインする人、防染する人、色をさす人、
洗い流す人、仕上げをする人.....
というように工程によって違う職人さんが
作業するのが普通です。
ですが驚くことに、新紀蝋は一人の職人さんが
最初から最後までぜーーーんぶ仕上げているのです!
ろうけつ染めはひとつひとつの工程が
非常に時間がかかる作業です。
色の重なりや細やかな柄ごとに作業を
繰り返していくため、途方もない時間と手間がかかります。
手間を惜しまない究極の美を体現した新紀蝋。
丁寧で繊細な職人技によって着物に込められた
情熱やこだわりが伝わってきますね。
私も目の前で見られるのが今からとても楽しみです。
上質な白生地
新紀蝋に使用されている生地には、
職人さんの細部にわたる工夫が詰まっています。
染めを専門とする職人さんは、生地選びにも一切妥協しません。
その特徴は「色やけがしにくい」ということ。
着物は布ですので、太陽の光に何年も当たっていると
色やけといって、色が薄くなったり
変色してしまったりします。
(だから着用後は陰干しするんでしたよね。)
ですが、新紀蝋に使用している白生地は
色やけがしにくく、何年経っても色が変わらず
仕立て上がったそのままの美しさを保ってくれます。
これは着物好きさんにはたまらないポイントですね❤︎
染色方法だけでなく、生地そのものにも
注目してみてくださいね。
紀久屋岡山店で体験しよう
ずらりと並ぶ新紀蝋の着物は、
まるでカラフルな美術館のよう。
見る人の心を惹きつける魅力があります。
季節を問わないデザインで、
優雅で大人なコーディネートが好きな方へ
ぜひ着ていただきたい逸品です。
繊細なろうけつ染めの色の重なりや
染めの技巧をじっくりと見ていただくことで、
日本の手仕事の素晴らしさを感じられますよ!
思わず近くで見たくなるような
染め職人の手仕事をぜひ目の前でご覧ください(^◇^)
スケジュール
残すところあと2会場となりました。
【岡山展】2024年 11月 14日(木). 15日(金). 16日(土). 17日(日)
【四万十展】2024年 11月 22日(金). 23日(土・祝). 24日(日)
事前説明で少し見せていただいたのですが、
「うわー...!すごい」と溢れるほど
繊細な技術が詰まっていました。
新紀蝋は紀久屋岡山店へ体験しにお越しください!
ちなみに、四万十店では米沢織の着物と
京都西陣の格子屋の帯などが勢揃いします...!!
今日も最後までご覧いただき、
ありがとうございました(^○^)
◆お電話でのお問い合わせ◆
(定休日:毎週火曜日)
岡山本店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150
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