紀久屋スタッフブログ
2024年11月14日
日本の伝統色ってご存知ですか?
色には赤、青、黄色という呼び方もありますが、
実は日本独自の色の名前がたくさんあるのです。
自然や季節の風景をそのまま名前にしています。
日本の伝統色は次々と移り変わる季節の美しさを
楽しむという完成が色名に反映されています。
色の名前を聞くだけでその景色が浮かんでくるような、
聞いたことのない色でも想像できるような美しさがあります。
今回は日本の伝統色の秘密をのぞいてみましょう!
(色の詳しい読み方は本文をチェック!)
桜色
藤色
生成り色
浅葱色
葡萄色
色に宿る日本らしさと美の心
桜色(さくらいろ)
まず最初は桜色。
これは名前だけで想像できるはず!
桜色は名前の通り花びらがうっすらとピンク色に
色づいているあの色のことです。
個人的に可愛くて好きな色です(^.^)
桜色はただ見た目の可愛さだけでなく、
新しい始まりや新しい季節の訪れを象徴する色でもあります。
着物や帯締めなどの小物に取り入れることで、
明るい気持ちや季節を楽しむ心を表現してくれます。
ネイルが好きな方は春になるとネイルに施したくなる色ですよね❤︎
桜色という呼び方は江戸時代にできたと言われています。
そんな昔から名前がついているということは、
日本人は色を取り入れるのがその頃から好きなんだなーと思いました。
藤色(ふじいろ)
藤色も藤という花の色から名前がついています。
淡い紫色で、こちらは平安時代から人々に愛されてきました。
おとなしくもあり、可愛らしさも出してくれる色です。
イマドキ振袖で多いくすみカラーとしてお嬢様にも大人気!
訪問着や色無地でこの色を選ぶ人も多いです。
藤色の着物は年齢を問わず着られるので、一枚は持っておきたいですね。
日本では藤色ですが、外国ではラベンダー色と言われています。
国によって想像する植物が違うのは面白いですよね。
生成り色(きなりいろ)
生成り(きなり)という言葉は日常でも
よく使う色ですよね。
黄色でもなく、ベージュでもなく、茶色でもなく...
この絶妙な色の由来は何なのでしょうか。
正解は...
染色されていない自然の色そのもののこと。
つまり、着物の反物を染める前の白生地の色です!
絹よりも木綿糸の方が生成りに近い色になります。
よく雑貨屋さんなどで売っているトートバッグも
糸を何色にも染めず作っているので生成り色です。
生成り色の着物は穏やかで優しい印象を与えてくれます。
シンプルなのに深い品を感じさせてくれる色です。
浅葱色(あさぎいろ)
浅葱色(あさぎいろ)は明るい青緑色のことです。
というかほぼ青色です。澄んだ青色です。
なぜこの名前なのかというと、
葱(ねぎ)の若葉の色だとされているからです。
葱まで綺麗な色の名前になるとは驚きです。笑
江戸時代には珍しい色として着物やワンポイントとして
人気の色だったようです。
浅葱色だけの着物はさすがに派手ですが、
帯締めや帯揚げに少し取り入れることで
浅葱色特有の爽やかさを程よく引き出し、
全体のコーディネートがすっきりします。
ぶらびよでもお客様が浅葱色の小物を
選ばれているのをよく見かけます。
葡萄色(えびいろ)
葡萄はふつう、ぶどうと読みたくなりますが、
なんとこちらの色はえびいろなんです!
でも色はぶどうのような濃い紫色。
山ぶどうの古い名前が葡萄葛(えびかずら)だったことから
えびと読むようになったそうです。
ややこしい....あの赤いエビじゃないそうです.......
頭の中が混乱してしまいますが、
ちょっと面白い色を紹介してみました。
葡萄色もかなり目を引く色なので、
草履に取り入れてみると
粋なコーディネートになりますよ♪
コーディネートについては無料着付け教室でも
学べます!詳しくは下の画像をタップ★
色に宿る日本らしさと美の心
日本の伝統色には、それぞれに深い意味が隠れています。
名前を聞いただけで、色を見ただけで、
頭の中に美しい季節の情景がパッと出てくるようです。
伝統色には日本人の季節を楽しむ感性が
込められているということが分かりました。
ちなみに、秋の色として代表的なのが
柿色・栗皮色・茜色などです。
色を知らなくてもなんとなく
イメージができるのが面白いですよね。
着ていく着物やそれに合わせる小物選びの時に
色の意味や季節感に注目すると、
いつものコーディネートがもっとおしゃれに!
自分好みの色を見つけてみるのも楽しいですよ♪
ちなみに私は鴇色(ときいろ)がお気に入りです。
ぜひ調べて日常に取り入れてみてくださいね(^○^)
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
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