
昨年の夏、お祭りに行く準備を友人としていた時のこと。
「それ可愛い着物だね!」と言われました。
嬉しかったのですが、これは浴衣(ゆかた)なんだけどな…と少しモヤモヤ。
思い切って、「ありがとう〜でも、これは浴衣なんだよ」と伝えると、
「えっ、そうなの?着物と何が違うの?」と返ってきました。
確かに、浴衣も着物の種類のひとつではありますが、
実はこの2つにはしっかりとした違いがあるのです。
簡単に言うと、
浴衣・・・カジュアルな夏のオシャレ着
着物・・・様々なシーンで使い分けて着られるもの となります。
今回は季節・素材・着方などに注目して、
浴衣と着物の違いについてわかりやすくお伝えします。
着る季節・場所
長襦袢が必要かどうか
素材の違い
足元の違い
半幅帯と袋帯
着てみるともっとよく分かる
着方が無料で学べる?
着る季節・場所
浴衣は
夏だけ、着物は
一年中OK!
浴衣は夏にだけ着ることができるカジュアルな装いです。
花火大会や夏祭り、旅館での夕涼みなど、
夏ならではのイベントにぴったりですよね。
着物よりも着ていて涼しいので、
夏の夜風にふわりと揺れる浴衣は
季節感をより感じさせてくれます。
着物は一年中楽しむことができます。
入学式・卒業式・結婚式・観劇・お食事会など....
着ていける季節や場所は着物の方が幅広くなっています。
ここで注意したいのが、季節によって種類が変わるということ。
着物には袷(あわせ)・単衣(ひとえ)・夏物の3種類があります。
季節によって選び方を変えることを忘れずに!
浴衣は夏だけのオシャレ着、
着物は春夏秋冬楽しめるものなのです。
長襦袢が必要かどうか
着物を着る時には必ず
長襦袢を着用しますが、
浴衣は着用しません。
長襦袢(ながじゅばん)とは・・・
汗や皮脂から着物を守る役割をする、
肌着と着物の間に着るものです。
また、長襦袢に衿芯を入れることで、
美しい衿元を作ってくれる重要な役割もあります。
刺繍や色のついた半衿をつけることで、
顔周りのアクセントにもなるオシャレアイテムです。
一方、浴衣には
長襦袢は不要です。
和装用の肌着を着て、浴衣を着て、帯を締めて完成です。
軽くて簡単に着られるのが浴衣の魅力ですね。
着付けが初めてという方は、浴衣から始めるのがおすすめです。
素材の違い
浴衣は綿やポリエステルなどの素材がほとんどです。
お家の洗濯機で簡単に洗えるタイプが多く、
帰ったらすぐに洗えるので安心です。
中には自宅で洗えない浴衣もあるので、
洗濯表示や購入時の説明をよく聞いておきましょう。
着物は絹が使われているものが多いです。
正絹(しょうけん)の着物はツヤがあり、肌触りもなめらかで
ポリエステルとは格段に違う見た目の美しさがあります。
これは化学繊維ではなく、植物から作られた天然素材のため、
水にとても弱いです。
雨に濡れるだけで生地が縮んだりヨレヨレになったりしてしまいます。
お家で洗濯ができないので、着物専門のクリーニングに出しましょう。
最近ではポリエステル製の自宅でお手入れしやすい
着物も増えてきています。
気軽に着物が楽しめるのが嬉しいですね。
足元の違い
浴衣には
下駄、着物には
草履を使います。
浴衣に合わせるのは下駄(げた)です。
木でできた台に鼻緒をすげた、
カランコロンと夏らしい音がする履物です。
基本は素足のまま履き、涼しさを演出してくれます。
最近ではレースの足袋を履いて
可愛いコーディネートにするのも人気のようです。
着物には草履(ぞうり)を合わせます。
草履はクッション性のある台を使っており、
長時間履いても痛くなりにくい作りになっています。
必ず足袋を履いてから、草履を履きます。
台の部分が硬いので、下駄の方が足の裏が痛くなりやすいです。
長時間歩くなら、浴衣に合うサンダルなどを合わせるのもおすすめです。
↓ ちなみに、こちらは草履です。
台の部分が布でできています。
半巾帯と袋帯
浴衣と着物では、使う帯にも違いがあります。
浴衣に合わせる帯は
半巾帯(はんはばおび)です。
袋帯の半分の幅で、着物用の帯よりもやわらかく、
可愛い形が作りやすいのが半巾帯です。
文庫むすびやリボン結びなど、
可愛らしいアレンジが楽しめます。
着物に合わせる帯は袋帯や名古屋帯が主流です。
二重太鼓や一重太鼓など、
格式の高い結び方が基本です。
紬などカジュアルな着物だと、
半巾帯を締めても問題ありません。
着物の格に合わせて帯を選ぶことで、
全体の印象が引き締まります。
また、着物は帯締めや帯揚げといった小物を使うことで、
より華やかでフォーマルな装いに仕上がります。
↓ 着物は帯締めと帯揚げの組み合わせも楽しめます。
着てみるともっとよく分かる
文章で説明しましたが、やはり実際に着てみることが1番です。
浴衣はとても軽く、半幅帯も気軽に結べるので
初心者さんでもチャレンジしやすくなっています。
着物は補正から丁寧に、長襦袢と着物を着て、
袋帯をきっちりと締めることで自然と背筋が伸びます。
そして、着ているだけなのに所作が美しくなるのです。
今の時期はまずは浴衣から、慣れてきたら着物へ。
ステップアップしながら無理なく学べる絶好の季節です。
着方が無料で学べる?
「私にできるのかな....」
「自分で着られたら素敵だろうな....」
そんな方に朗報!!
紀久屋では着付け教室が
いつでも無料!
回数制限もありません。何度でも無料です。
夏の間は浴衣の着方レッスンも同時開催中です。
経験豊富な講師が、ひとりひとりに丁寧にアドバイス。
誰でも理想の着姿になれるそんな教室です。
「浴衣と着物ってこんなに違うんだ!」という発見につながり、
着物の世界がもっと身近に感じられるはずです。
紀久屋は「着物を着てみたい」という
挑戦する気持ちを応援しています。
岡山本店・倉敷店・津山店・四万十店・高知教室で開催しております。
お近くの店舗までお気軽にお問い合わせくださいね♪今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
◆お電話でのお問い合わせ◆
(定休日:毎週火曜日)岡山本店:086-232-7766倉敷店:086-422-2100津山店:0868-32-5298四万十店:0880-31-2150◎おすすめブログ◎
