
なんと今回の紀久屋展では、
とっても貴重な
神代友禅を特別に展示しております!!
紀久屋のお客様もあまり耳にすることのない名前かもしれません。
ですが、その制作工程や背景を知ると、
「一度見てみたい」「着てみたい」と思っていただける、
まさに特別な着物なのです。
自然が創り出した奇跡、神代杉
木を切らない?サステナブルな着物づくり
職人の技と感性が光る制作過程
紀久屋展でぜひ体感してください
時を超えて届く、太古の美意識
自然が創り出した奇跡、神代杉
神代友禅(じんだいゆうぜん)を染めるのに使われるのは、
なんと
神代杉(じんだいすぎ)の木くずなのです。
ですが、これはただの杉ではありません。
神代杉とは、火山の噴火などの天変地異により、
数千年にわたって地中に埋もれてもなお
腐らずに半化石化した、太古の杉のことを指します。
なんとのみを打った瞬間は木目が白いのですが、
空気や光にふれると黒くなるという
不思議な性質を持っています。
山に生えている木ではなく、長い年月をかけて
作られるとても貴重な素材を使用しています。
自然環境によって偶然生まれた神代杉は、
地球が創り出した奇跡とも言えます。
木を切らない?サステナブルな着物づくり
そんな希少な神代杉ですが、
友禅染めをするために伐採をすることは決してありません。
非常に貴重な素材なので採れる量も少なく、
伐採も厳しく制限されています。
この神代杉は、主に高級日本建築の装飾や、
伝統工芸品などに使われています。
木工業の現場では必ず出てしまう
「木くず」。
普通なら廃棄になってしまうところですが、
友禅の職人さんたちは貴重な木くずを譲り受け、
着物の染料として使用するのです。
不要なものとして廃棄されるはずだった素材で
新しい作品が出来上がる──
これは
SDGsにもつながる環境にやさしい取り組みとして
注目されています。
職人の技と感性が光る制作過程
神代杉の木くずから色を抽出して、
反物へ丁寧に染めていく作業は、
まさに繊細さと根気が求められます。
前例の少ない素材に向き合うからこそ、
職人さんの感性と経験が大きく影響するのです。
色味の深さや柄とのバランスなどすべてを見極めながら
ひとつひとつ丁寧に仕上げられます。
きめ細やかな技術が特徴で、
世界にふたつとない「一点もの」なのです。
紀久屋展でぜひ体感してください
材料が手に入るまで何千年という年月が必要で、
さらに木くずが手に入る数も非常に希少です。
そんな神代友禅が、今だけ
紀久屋展にてご覧いただけます!
なかなか言葉だけでは伝わらない繊細な技術を
ぜひ見て、試着して体感していただきたいです。
神代杉の歴史と職人さんの細やかな技術。
そのすべてが一枚の着物に宿っているのです。
日本の伝統と自然の力、現代的な美意識が融合した逸品です。
時を超えて届く、太古の美意識
神代杉という、太古の自然が育んだ木。
まず高級日本建築としてしっかりと素材が使われて、
廃棄になる予定だった木くずを使って新たな命が吹き込まれる──
そうして生まれた神代友禅は、
時を超えて現代に語りかける一枚です。
数千年という時を経て生まれた素材に、
現代の感性を重ねて生まれた神代友禅。
今を生きる私たちがこの価値にふれることで、
伝統を受け継いでいくとともに
日本人の美意識の再発見にもなることでしょう。
静かで力強い物語をぜひ紀久屋で体感してみてください。
開催スケジュール
【岡山展】2025年 5月 16日(金). 17日(土). 18日(日). 19日(月)【倉敷展】2025年 5月 22日(木). 23日(金). 24日(土). 25日(日). 26日(月)【津山展】2025年 5月 30日(金). 31日(土). 6月 1日(日). 2日(月)【四万十展】2025年 6月 6日(金). 7日(土). 8日(日). 9日(月)webまたはお電話にて事前にご予約ください!◆お電話でのお問い合わせ◆
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