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無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

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紀久屋スタッフブログ

花織とは?繊細な技術とその魅力について
2024年02月19日
今でも変わらず人気のある沖縄県の花織。
その柄は華美すぎず、繊細な技術が光る美を持つ着物として好まれています。
花織の技術は一度衰退したものの、その美しさに魅せられたある人物が復活させたと言われています。

・花織の特徴
・花織の歴史
・有名な花織の種類

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花織の特徴

花織という言葉を聞くととても華やかなイメージが浮かびますが、実はとても繊細な技術が詰まった柄です。
緯浮花織という技術が使われています。
表面は小さな点や四角形を並べて綺麗な柄になっているのですが、
糸を浮かせながら織っていくため、生地の裏側を見ると糸がたくさん出ている状態になっています。

生地を織る前に糸を先染めして、綛(かせ)という糸巻きに巻きつけます。
筬(おさ)という板に経糸を均等にかけていきます。
花織では平織の織り機に加えて、花綜絖(はなそうこう)と呼ばれる仕掛けを使用します。
花綜絖は柄の部分だけに経糸が上下に動くような仕掛けが施されています。
織りの作業に入るまでに最も大変な作業が、この花綜絖作りです。
柄によって仕掛けを作り替えなければいけないため、織るまでに相当な時間と職人さんの手間がかかっているのです。
花綜絖が完成してやっと織りの作業に入ることができます。
経糸を柄の出したい部分だけ浮かしながら、一つ一つの点が揃うように慎重に織り進めていきます。
織りの作業では手先だけでなく足も使いながら織り機を操作していきます。
とても繊細な技術が詰まっているのです。

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花織の歴史


花織が織られ始めた時期ははっきりとはしていませんが、15世紀ごろには織られていたと言われています。
当時沖縄は琉球王国であり、中国や東南アジアなどの物や技術が伝わっていることが多かったようです。
そのため、15世紀ごろに東南アジアの技術が伝わった後に進化して花織という独自の技術が作られたのではないかとされています。

一時期は織りの技術が著しく発展した琉球王国でしたが、花織はとても繊細な技術でたくさんの手間がかかっているため、その結果高貴な身分の人しか着用できなくなってしまいました。
王朝や貴族以外の人々の手には渡らず、とても貴重で高価な反物となりました。
ですが明治時代に入ると身分の違いがなくなり、人々の文化も変わっていきました。
そのため、織りなどの着物の技術は衰退していったのです。
洋風なものが好まれるようになった時代の中で、琉球独自の織物文化が注目されなくなったそうです。
花織が衰退してからは「幻の花織」と呼ばれるようになりました。
ですが1964年、与那嶺貞さんによって花織が復活しました。
「花織を幻のままにしておいてはいけない」と思い立った与那嶺貞(よなみね さだ)さんは、何の手がかりもなくただ当時の着物や帯だけを見て研究したそうです。
その結果、読谷山花織という技術が復活したのです。
後に与那嶺貞さんはその功績によって人間国宝保持者となりました。

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有名な花織の種類


花織といっても、産地によって様々な技法で作られていてそれぞれに名前が違います。
代表的な3つについて紹介します。

読谷山花織(よみたんざんはなおり)

最も代表的な花織で、3つの中で1番最初に作られた技法です。
先程の話にも出てきた与那嶺貞さんが復活させた花織です。
経糸は真綿、緯糸に色を先染めした色糸を使用しています。
緯糸を上手く浮かせることによって柄を作り出します。
技術が繊細でとても高価になってしまうため、着物よりも帯の方が盛んに作られています。

知花花織

こちらは読谷山花織とは反対に、経糸に色糸を使用して柄を作り出しています。
知花花織も生産数が非常に少ないため、とても貴重なものです。

首里花織

首里花織は絹、木綿、麻、芭蕉などの材料が使われています。
黄色や紺などの色合いのものが多く、首里花織独特の柄があります。

↓ こちらは花織の着物です。小さな柄がお淑やかな美しさを出しています。
ちなみに帯は同じく琉球の技術として有名な紅型の帯です。

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まとめ


琉球王国という場所で独自の文化があることによって、新しい技術が発展していったことが分かりました。
どの花織も完成させるのにかなりの時間と手間がかかっているため、量産することができず貴重なものとなり、価格も他の着物よりも高価なものとなっています。

今回紹介した琉球の花織が、なんと紀久屋のおかげさま展にて多数取り揃えました!!
ぜひ花織の良さを近くで体験していただきたいです。
紀久屋なら手に取ってじっくりその生地の美しさを感じ、着装してみることでより良さを実感できるはず...!
とっても貴重な着物の数々を集めたので、ぜひお越しください(^○^)

おかげさま展スケジュール

【倉敷店】  2024年 2月 15日(木). 16日(金). 17日(). 18日(). 19日(月)
【岡山店】  2024年 2 22日(木). 23日(金・祝). 24日(). 25日(). 26日(月)
【四万十店】 2024年 3 1日(金). 2日(). 3日(). 4日(月)
【津山店】  2024年 3 8日(金). 9日(). 10日(). 11日(月)
【宇和島会場】2024年 3月 15日(金). 16日(). 17日(). 18日(月)
【高知会場】 2024年 3 28日(木). 29日(金). 30日(). 31日()

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(定休日:毎週火曜日 営業時間:10:00〜19:00)

岡山本店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150

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着物初心者さん・昔着付けを習っていた経験者さんも大歓迎♪
何度通っても無料だから安心して通えます。
岡山本店倉敷店津山店四万十店高知教室にて開催しています。

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----- スタッフのひとこと -----

こんにちは。紀久屋岡山店スタッフです。
今回の展示会では琉球の着物や帯を多数展示するということで、花織に注目しました。
花織の模様は知っていたのですが、どうやって作られているのかなどは知りませんでした。
花織の着物や帯をよく見てみるととても小さな四角形で柄が作られていました...!
沖縄という場所は今でも独自の文化があったりしますよね。
方言や食べ物など、岡山に住む私たちには聞きなれないことが多かったりします。
テレビやSNSなどで知ることが多いですよね。
私自身も沖縄に行ったことはなく、沖縄に行って工房見学をしたという方に感想を聞くと、
「日本じゃない場所に来たみたいだった。さとうきび畑に囲まれた中に工房があって、どれも印象的だった。いつか行く機会があったら行ったほうがいいよ!」とのこと。
うーん、羨ましい。笑
この繊細な技術は今でも継承されているので、ぜひ見てみたいと思いました。
まずはこれからのおかげさま展で実際の商品が見られるので、「ブログに書いてあったやつだな..」と思い浮かべながら見てもらえたら個人的に嬉しいです。笑
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(^ ^)♪