紀久屋スタッフブログ
2024年02月11日
着物には日本の素晴らしい伝統技術が詰まっています。
その中でもよく耳にする「加賀友禅」という言葉。
では加賀友禅とはどんな着物なのか、どんな技法が使われているのでしょうか。
今回は加賀友禅の歴史とともに、美しく繊細な柄を出すための技法について紹介していきます。
☆★無料着付け教室ご予約はこちら★☆
加賀友禅は石川県金沢市が主な産地です。
加賀は絹や麻の名産地であり、さらに反物を染めるのに使う綺麗な川にも恵まれていた場所だったため、様々な染色技法が生まれました。
その中でも加賀友禅の起源となった技法が、梅染めだと言われています。
梅染めは梅の木から抽出した染色液を使って、着物を染める技法です。
そこで宮﨑友禅斎という扇絵師が梅染めに注目し、友禅糊を使うなど染色方法を統一したのが加賀友禅の始まりです。
下絵→糸目糊置→染色→中埋→地色染め→蒸す→友禅流し→仕上げ
という順で染めていきます。
どの工程でも職人さんの細やかな技術が込められています。
まずはどんなデザインにするかを決めて、白生地に下絵を描いていきます。
着物に仕立てたらどう見えるかを考えてデザインします。
ここが加賀友禅の特徴です!糸目とは、柄の縁の白い線のこと。
綺麗に染められるように染まらない部分にしっかりと糊を置いていきます。
すべての線の太さを均一に、美しい柄になるようになるまでにはかなりの期間がかかります。修行を終えた職人さんだけがなせる技術ですね。
小さな筆を使っていよいよ染色していきます。
加賀友禅の特徴の二つ目である技術がここにあります。
草花が立体的により美しく見えるように、小さい花びらひとつでもグラデーションになるように染めていきます。
花の縁部分を濃くしたり、花びらのくぼみ部分を濃くしたりとデザインによってグラデーションの雰囲気も変わります。
次の工程で反物の地色を染めていくため、柄部分が染まらないように防染していきます。
ここで地色が少しでも柄に入ってしまったら作品になりません。
どの工程でも繊細な技術が使われています。
刷毛を使って全体を染めていきます。
色ムラのできないように均一の色になるように染めなければいけません。
これまで何日もかけて染め上げた色を生地に定着させるために、蒸気が充満する蒸し箱というものに入れて蒸します。
防染のために置いた糊や余分な染料を落とすため、水で洗い流す工程です。
歴史でも出てきましたが、石川県金沢市は自然に恵まれていたため、昔は川で洗い流していました。
美しい色柄の反物が川に揺られている様子を友禅流しと呼ぶことも有名ですね。
今でも長い水槽を使って水で一気に洗い流しています。
友禅流しで水洗いした後は、乾燥させて湯のしをします。
最後に全体を見て染色の補正などをして加賀友禅の生地の完成です。
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このようにとっても繊細な工程を何度も繰り返してできたのが加賀友禅。
たくさんの工程、時間、そして職人さん達の手が加えられています。
加賀友禅は石川県の指定無形文化財に指定されています。
もしお家に加賀友禅の着物がある方はじっくりと見てみてください。
美しいぼかしや虫食いなどの技術はもう美術品のようです。
上の写真を見てみると、糸目糊を置いた部分は白い線になっています。
さらに花びらや葉の部分はグラデーションになっていることが分かります。
これからもこの素晴らしい着物の技法がもっと続いていくよう、着物の良さを分かってもらえるように紀久屋では毎月展示会を開催しています。
今回は年に一度の大きなイベント、おかげさま展!!
ブログにて紹介した加賀友禅の着物もずらりと揃います。
実際に加賀の工房にお伺いして、とっておきのお着物を集めました。
ぜひ近くで見て、加賀友禅の繊細な美しさを実感していただきたいです。
加賀友禅の他にも全国の紬や、展示会限定のとってもお得な訪問着も!!
企画が盛りだくさんのおかげさま展!皆様のご来店お待ちしております。
おかげさま展 開催スケジュール
【倉敷店】 2024年 2月 15日(木). 16日(金). 17日(土). 18日(日). 19日(月)
【岡山店】 2024年 2月 22日(木). 23日(金・祝). 24日(土). 25日(日). 26日(月)
【四万十店】 2024年 3月 1日(金). 2日(土). 3日(日). 4日(月)
【津山店】 2024年 3月 8日(金). 9日(土). 10日(日). 11日(月)
【宇和島会場】2024年 3月 15日(金). 16日(土). 17日(日). 18日(月)
【高知会場】 2024年 3月 28日(木). 29日(金). 30日(土). 31日(日)
おかげさま展のご予約はこちら
◆お電話でのお問い合わせ◆
(定休日:毎週火曜日 営業時間:10:00〜19:00)
岡山本店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150
☆★無料着付け教室ご予約はこちら★☆
----- スタッフのひとこと -----
今回の展示会で加賀友禅の特集をするということで、こちらの記事を書いてみました。
ブログを通じて、改めて加賀友禅の凄さが分かりました...
染色の工程でも一枚の着物に100色以上の染料を使うそうです。
おかげさま展の準備が揃ったら、私もじっくり見てみようと思います。
また、石川県応援企画として普段は高価な加賀友禅がお値打ち価格ということなので、
この機会に一緒に着物にはまってもらえたら嬉しいです(#^.^#)
友禅流し、一度本場でしているところを見てみたいな...
いつか金沢旅行をしてみたい!と思ったスタッフでした!笑
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪
その中でもよく耳にする「加賀友禅」という言葉。
では加賀友禅とはどんな着物なのか、どんな技法が使われているのでしょうか。
今回は加賀友禅の歴史とともに、美しく繊細な柄を出すための技法について紹介していきます。
☆★無料着付け教室ご予約はこちら★☆
加賀友禅の歴史
加賀友禅は石川県金沢市が主な産地です。
加賀は絹や麻の名産地であり、さらに反物を染めるのに使う綺麗な川にも恵まれていた場所だったため、様々な染色技法が生まれました。
その中でも加賀友禅の起源となった技法が、梅染めだと言われています。
梅染めは梅の木から抽出した染色液を使って、着物を染める技法です。
そこで宮﨑友禅斎という扇絵師が梅染めに注目し、友禅糊を使うなど染色方法を統一したのが加賀友禅の始まりです。
加賀友禅の染め方
下絵→糸目糊置→染色→中埋→地色染め→蒸す→友禅流し→仕上げ
という順で染めていきます。
どの工程でも職人さんの細やかな技術が込められています。
①下絵
まずはどんなデザインにするかを決めて、白生地に下絵を描いていきます。
着物に仕立てたらどう見えるかを考えてデザインします。
②糸目糊置
ここが加賀友禅の特徴です!糸目とは、柄の縁の白い線のこと。
綺麗に染められるように染まらない部分にしっかりと糊を置いていきます。
すべての線の太さを均一に、美しい柄になるようになるまでにはかなりの期間がかかります。修行を終えた職人さんだけがなせる技術ですね。
③染色
小さな筆を使っていよいよ染色していきます。
加賀友禅の特徴の二つ目である技術がここにあります。
草花が立体的により美しく見えるように、小さい花びらひとつでもグラデーションになるように染めていきます。
花の縁部分を濃くしたり、花びらのくぼみ部分を濃くしたりとデザインによってグラデーションの雰囲気も変わります。
④中埋
次の工程で反物の地色を染めていくため、柄部分が染まらないように防染していきます。
ここで地色が少しでも柄に入ってしまったら作品になりません。
どの工程でも繊細な技術が使われています。
⑤地色染め
刷毛を使って全体を染めていきます。
色ムラのできないように均一の色になるように染めなければいけません。
⑥蒸す
これまで何日もかけて染め上げた色を生地に定着させるために、蒸気が充満する蒸し箱というものに入れて蒸します。
⑦友禅流し
防染のために置いた糊や余分な染料を落とすため、水で洗い流す工程です。
歴史でも出てきましたが、石川県金沢市は自然に恵まれていたため、昔は川で洗い流していました。
美しい色柄の反物が川に揺られている様子を友禅流しと呼ぶことも有名ですね。
今でも長い水槽を使って水で一気に洗い流しています。
⑧仕上げ
友禅流しで水洗いした後は、乾燥させて湯のしをします。
最後に全体を見て染色の補正などをして加賀友禅の生地の完成です。
☆★無料着付け教室ご予約はこちら★☆
まとめ
このようにとっても繊細な工程を何度も繰り返してできたのが加賀友禅。
たくさんの工程、時間、そして職人さん達の手が加えられています。
加賀友禅は石川県の指定無形文化財に指定されています。
もしお家に加賀友禅の着物がある方はじっくりと見てみてください。
美しいぼかしや虫食いなどの技術はもう美術品のようです。
上の写真を見てみると、糸目糊を置いた部分は白い線になっています。
さらに花びらや葉の部分はグラデーションになっていることが分かります。
これからもこの素晴らしい着物の技法がもっと続いていくよう、着物の良さを分かってもらえるように紀久屋では毎月展示会を開催しています。
今回は年に一度の大きなイベント、おかげさま展!!
ブログにて紹介した加賀友禅の着物もずらりと揃います。
実際に加賀の工房にお伺いして、とっておきのお着物を集めました。
ぜひ近くで見て、加賀友禅の繊細な美しさを実感していただきたいです。
加賀友禅の他にも全国の紬や、展示会限定のとってもお得な訪問着も!!
企画が盛りだくさんのおかげさま展!皆様のご来店お待ちしております。
おかげさま展 開催スケジュール
【倉敷店】 2024年 2月 15日(木). 16日(金). 17日(土). 18日(日). 19日(月)
【岡山店】 2024年 2月 22日(木). 23日(金・祝). 24日(土). 25日(日). 26日(月)
【四万十店】 2024年 3月 1日(金). 2日(土). 3日(日). 4日(月)
【津山店】 2024年 3月 8日(金). 9日(土). 10日(日). 11日(月)
【宇和島会場】2024年 3月 15日(金). 16日(土). 17日(日). 18日(月)
【高知会場】 2024年 3月 28日(木). 29日(金). 30日(土). 31日(日)
おかげさま展のご予約はこちら
◆お電話でのお問い合わせ◆
(定休日:毎週火曜日 営業時間:10:00〜19:00)
岡山本店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150
☆★無料着付け教室ご予約はこちら★☆
----- スタッフのひとこと -----
今回の展示会で加賀友禅の特集をするということで、こちらの記事を書いてみました。
ブログを通じて、改めて加賀友禅の凄さが分かりました...
染色の工程でも一枚の着物に100色以上の染料を使うそうです。
おかげさま展の準備が揃ったら、私もじっくり見てみようと思います。
また、石川県応援企画として普段は高価な加賀友禅がお値打ち価格ということなので、
この機会に一緒に着物にはまってもらえたら嬉しいです(#^.^#)
友禅流し、一度本場でしているところを見てみたいな...
いつか金沢旅行をしてみたい!と思ったスタッフでした!笑
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪