紀久屋スタッフブログ
2022年09月01日
茨城県結城市という場所で作られている結城紬(ゆうきつむぎ)。
こちらは国の重要無形文化財に指定されています。
「名前はなんとなく聞いたことがある」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私が入社した時は漢字の読み方すらも分からず、研修や展示会を通じて色々勉強させていただきました...苦笑
そこで今回はどのようにして結城紬が作られるのか、着た時の特徴などもご紹介します!
結城紬は真綿(まわた)から出来ています。
糸を織るところから始めるのではなく、糸を作るところから始まるのです。
蚕の繭を煮て柔らかくした真綿を、職人さんが手作業で糸にしていきます。
ふわふわの綿の状態から、指で撚りをかけて糸を紡ぎます。
私も一度体験させていただいたことがあるのですが、
均一の太さにする・糸が途中で切れないようにするというのがとても難しく、うまく出来ませんでした。
これを着物1枚分全部しようと思えば、とても時間と手間がかかるということが身をもって分かりました。
↓ 左の方が持っているのが真綿です。
右の方は真綿から糸を紡いでいます。
糸が完成したら染めていくのですが、その前に重要な工程が!!
染めの着物は、 反物を作る→染める→上から柄を手で描くですが、
織りの着物は、 糸を染めると同時に柄も染めておく→反物を作る という順です。
結城紬は織りの着物です。
では、どのようにして糸に柄を染めていくのでしょうか。
それは絣くくりという技法を使います。
反物を織る前の糸の状態で、染めたくない所を糸できつく結んで、柄をつけていきます。
複雑な柄の着物だと、この作業だけで半年ほどかかってしまうものもあるそうです。
全ての場所が結べたら、地機という機械で織っていきます。
地機は機械ではなく、木でできた織り機を人が動かして織っていくものです。
織る時に大変なのが、柄の絣を合わせること。
結城紬は絣という技術で柄が付けられています。
絣くくりで柄をつけた経糸の点と緯糸の点を合わせながら織っていきます。
たてとよこで点が合わさった部分がたくさんあることで、柄が出来ていきます。
地機を織っている所を実際に見せていただく機会がありました。
手だけでなく足も使うので、身体全体を使って織る大変さが分かりました...
こうして結城紬は作られています。
結城紬の絣をよーく見てみると、亀の甲羅のような柄が見られます。
これは亀甲柄(きっこうがら)と呼ばれるもの。
亀は長寿のシンボルとも言われていて、吉祥文様とされています。
↓ 吉祥文様についてはこちらのブログもご覧ください
[着物には縁起の良い柄がたくさん!]
そんな亀甲柄は反物の横方向の1列に柄のある数で、呼び方が違ってくるのをご存知でしたか?
緯糸方向の一列を見て、亀甲柄が100個あれば100亀甲、160個あれば160亀甲などと呼ばれています。
数が多い方が、柄がより細かくなります。
結城紬を着た時の特徴は、「軽くてあたたかく、やわらかい」
糸にする前の真綿を手に乗せてみると、持っているのかわからないほどとっても軽くてやわらかいです。
ずっと持っているとじんわりあたたかくなります。
その真綿の性質が、そのまま着物になっても伝わるのです。
初めて結城紬を持った時に「軽い!」と感じることができます。
また、着ると温かくなるため、秋冬に着ることをおすすめします。
〜 9月・10月展示会のお知らせ 〜
ぜひ実際の着物を見て、良さを体験してみてくださいね!
◆ 特招会 日程 (日付順) ◆
【倉敷店】 2022年 9月 29日(木). 30日(金). 10月 1日(土). 2日(日). 3日(月)
【岡山店】 2022年 10月 7日(金). 8日(土). 9日(日). 10日(月)
【四万十店】 2022年 10月 14日(金). 15日(土). 16日(日). 17日(月)
【津山店】 2022年 10月 21日(金). 22日(土). 23日(日). 24日(月)
※密を防ぐためにお時間が重ならないよう、ご予約制とさせていただいております。
ウェブでのご予約はこちら
[特招会ご予約フォーム]
◆お電話でのお問い合わせ◆
(定休日:毎週火曜日 営業時間:10:00〜19:00)
岡山本店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150
こちらは国の重要無形文化財に指定されています。
「名前はなんとなく聞いたことがある」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私が入社した時は漢字の読み方すらも分からず、研修や展示会を通じて色々勉強させていただきました...苦笑
そこで今回はどのようにして結城紬が作られるのか、着た時の特徴などもご紹介します!
結城紬はどうやって作られるの?
結城紬は真綿(まわた)から出来ています。
糸を織るところから始めるのではなく、糸を作るところから始まるのです。
蚕の繭を煮て柔らかくした真綿を、職人さんが手作業で糸にしていきます。
ふわふわの綿の状態から、指で撚りをかけて糸を紡ぎます。
私も一度体験させていただいたことがあるのですが、
均一の太さにする・糸が途中で切れないようにするというのがとても難しく、うまく出来ませんでした。
これを着物1枚分全部しようと思えば、とても時間と手間がかかるということが身をもって分かりました。
↓ 左の方が持っているのが真綿です。
右の方は真綿から糸を紡いでいます。
糸が完成したら染めていくのですが、その前に重要な工程が!!
染めの着物は、 反物を作る→染める→上から柄を手で描くですが、
織りの着物は、 糸を染めると同時に柄も染めておく→反物を作る という順です。
結城紬は織りの着物です。
では、どのようにして糸に柄を染めていくのでしょうか。
それは絣くくりという技法を使います。
反物を織る前の糸の状態で、染めたくない所を糸できつく結んで、柄をつけていきます。
複雑な柄の着物だと、この作業だけで半年ほどかかってしまうものもあるそうです。
全ての場所が結べたら、地機という機械で織っていきます。
地機は機械ではなく、木でできた織り機を人が動かして織っていくものです。
織る時に大変なのが、柄の絣を合わせること。
結城紬は絣という技術で柄が付けられています。
絣くくりで柄をつけた経糸の点と緯糸の点を合わせながら織っていきます。
たてとよこで点が合わさった部分がたくさんあることで、柄が出来ていきます。
地機を織っている所を実際に見せていただく機会がありました。
手だけでなく足も使うので、身体全体を使って織る大変さが分かりました...
こうして結城紬は作られています。
どんな柄がある?
結城紬の絣をよーく見てみると、亀の甲羅のような柄が見られます。
これは亀甲柄(きっこうがら)と呼ばれるもの。
亀は長寿のシンボルとも言われていて、吉祥文様とされています。
↓ 吉祥文様についてはこちらのブログもご覧ください
[着物には縁起の良い柄がたくさん!]
そんな亀甲柄は反物の横方向の1列に柄のある数で、呼び方が違ってくるのをご存知でしたか?
緯糸方向の一列を見て、亀甲柄が100個あれば100亀甲、160個あれば160亀甲などと呼ばれています。
数が多い方が、柄がより細かくなります。
着た時の特徴は?
結城紬を着た時の特徴は、「軽くてあたたかく、やわらかい」
糸にする前の真綿を手に乗せてみると、持っているのかわからないほどとっても軽くてやわらかいです。
ずっと持っているとじんわりあたたかくなります。
その真綿の性質が、そのまま着物になっても伝わるのです。
初めて結城紬を持った時に「軽い!」と感じることができます。
また、着ると温かくなるため、秋冬に着ることをおすすめします。
〜 9月・10月展示会のお知らせ 〜
ぜひ実際の着物を見て、良さを体験してみてくださいね!
◆ 特招会 日程 (日付順) ◆
【倉敷店】 2022年 9月 29日(木). 30日(金). 10月 1日(土). 2日(日). 3日(月)
【岡山店】 2022年 10月 7日(金). 8日(土). 9日(日). 10日(月)
【四万十店】 2022年 10月 14日(金). 15日(土). 16日(日). 17日(月)
【津山店】 2022年 10月 21日(金). 22日(土). 23日(日). 24日(月)
※密を防ぐためにお時間が重ならないよう、ご予約制とさせていただいております。
ウェブでのご予約はこちら
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◆お電話でのお問い合わせ◆
(定休日:毎週火曜日 営業時間:10:00〜19:00)
岡山本店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150