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無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

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紀久屋スタッフブログ

着物には縁起の良い柄がたくさん!
2022年08月19日
前回のブログでは、「着物の色の意味」についてご紹介しました。
[着物の色には意味がある?]

実は、着物のにも意味があったり、様々な思いが込められているのです。
着物の柄は、自然の植物や動物をモチーフとした柄が多いです。

縁起の良い和柄のことを吉祥文様と呼びます。
吉祥文様は、昔からお祝いや厄除けとしても使われていたそうです。
そこで今回はたくさんの柄の中から、よく着物に用いられている人気の柄や、
街の中での和柄として見たことのある有名な柄などをピックアップしてご紹介していきます。


菊の柄は着物だけでなく、和柄としてもよく使われていますよね。
菊の花は邪気を払ってくれる縁起物とされています。
また、不老・長寿の花とも言われており、昔から多くの着物にデザインされています。
菊は秋から冬にかけて咲く花ですが着物の柄として定着しているため、一年通して着て楽しむことができます。


梅の花は寒さが厳しい冬に、他のどの花よりも早くに咲く花です。
万葉集にも、その力強くも美しい梅を使った歌が多く詠まれており、縁起の良い花とされています。
梅の生命力から、長寿という意味も込められています。

また松竹梅の3つの柄を合わせることで、より縁起が良いと昔から親しまれてきた柄です。
ちなみにそれぞれの意味は...
松→1年中緑を保つことから「長寿・健康」
竹→竹の子からすぐに立派な竹になることから「成長」


雲は雨や風などを起こして天候を変えることから、龍や神様が宿っていると言われ、神聖な柄とされてきました。
そのことから、おめでたいお祝いの時に使われる柄となりました。
成人式の振袖の柄にも用いられていることが多いです。
雲には花のように季節がないため、一年通して着ることができます。


桜には、山の神様が座る場所という意味があります。
サ→山の神様  クラ→座る場所
また、日本の神話に登場する女神にちなんだ名前ともいわれています。

花自体の意味は無いようですが、やはり桜といえば春に着る着物です。
お子さんの入学式などで着ると場も華やかになります。
この時期になると桜柄の訪問着を着られているお母様を見かけることもありますね。

桜は春だから他の季節に着られないのかな...ということはありません。
昔から日本人に親しまれている桜は一年中着ても良いですが、
が描かれていれば春にしか着られないというルールがあるので少し注意が必要です。


扇を広げると末広がりの形となっており、おめでたい柄・縁起物とされています。
「末広がり」には未来が発展していく・開運に導くといった意味があります。
また、扇であおぐと福を招いたり邪悪を払ってくれるなど...
扇はたくさんの縁起の良い意味が詰まっている柄なんです!
もちろん、この柄も一年通して着られます。


代表的な5つの柄を紹介しました。
昔の人は縁起物を大切にしており、着物の柄として取り入れていました。
実際の花の咲き方から連想して意味が込められていることもありました。

現代になると、昔にはなかったドット柄など、ポップな雰囲気の柄も増えました。
着物や帯の見た目だけでなく、意味を知ってから着ることで、自分の気持ちもいつもと少し違って感じますよ♪
着物の歴史は長く、柄も数え切れないほどの種類があるので、ぜひ調べてみてくださいね。

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詳しくは各店にお問い合わせください。

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