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無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

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紀久屋スタッフブログ

「着物を譲り受けました。」
2017年10月10日
最近、「着物を譲り受けました。」
とお話くださる方が増えてきました。
そして、皆様共通してその後に「でも…」が付いてくるのです。

譲り受けたことは嬉しいことだけれど、その後にお困りの方が多いようです。
特に、譲り受けた着物に関して一番ご相談いただくのは、 「これ、私でも着られるの?」という寸法(サイズ)に関することです。

譲ってくださった方と、身長や体格がほとんど同じであれば特に悩むこともありませんが、
差がある場合、どこまでの差であれば着ることができるのか、 羽織ってみたけれど、どこまでなら着てもおかしくないものか、 なかなか判断するのは難しいですよね。

でも、着物にはある程度のサイズカバー力があります。 身長差や体格差があっても、意外と着方次第で着れることもできるのです。
「身丈が短い」 このような場合は、いつも腰紐をする位置よりも数センチ下で腰紐を結ぶことで「おはしょり」を出します。
身長差が10㎝以内だとこれで大体対応できるかと思います。 ただし、お辞儀をしたり腰をかがめる動作で腰紐が見えやすくなってしまうのでそこは注意が必要です。

「身丈が長い」場合は、上に書いたやり方の逆で、 いつもより数センチ上で腰紐を結ぶことで「おはしょり」が長くなりすぎてしまうことを防ぎます。

「身幅が小さい」
着物の幅が足りない場合は、裾を重ねた時に上になる方(上前)のことを中心に考えます。
身幅が足りない時、背中心を合わせてしまうと上前がきちんと被さらず、 中途半端な位置で布地が収まってしまうので、全体的に左に回転させるイメージで着ることを考えます。
背中心は腰紐から下が左寄りになり、着物の端は右足がしっかりと隠れるくらいまで収めます。
左の脇線が正面から見た時に見えてしまいますが、身幅が足りない場合は仕方がないので我慢しましょう。

この着方での注意点は、着物の上前をしっかり合わせることで下前が浅くなり裾がはだけやすくなるところです。

「身丈が短い」「身幅が小さい」などの問題も、ある程度は着方で対処できます。


洋服が主流になってきている今、
・譲り受けた着物がどういうもの?種類は?
・どういう時に着れるもの?パーティー?それとも、お友達とのお出かけ?
・組み合わせ方はどうしたらいいのかしら…
・そもそも、寸法(サイズ)は自分に合っているの?

など、わからないことがたくさんで、どこから手を出していいのかと悩まれているお話をお伺いします。

タグ: 身幅  着付け  着物  譲り受ける  寸法  仕立て直し  おはしょり  着方  サイズ