このページを編集する

無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

紀久屋スタッフブログ

着物の着崩れ防止と直し方|外出先でも焦らないプロの秘訣
2026年05月16日
kikuzurebousi49u297645.jpg



着物を着てお出かけするというのは、日常が少し特別になる素敵な体験。

ですが、多くの方が一番不安に思うのが「着崩れ」のことではないでしょうか。

歩いているうちに裾が長くなって地面に着いてしまったり、

衿元が少しずつ浮いてきてだらしなく見えてしまったり...

そんな心配があるからとせっかくの着物を着る機会をためらってしまうのは、

本当にもったいないことですよね。



実は、着崩れには明確な原因があります。

それを防ぐための「ちょっとしたコツ」を覚えておけば、

誰でも一日中美しい着姿を保つことができます。

また、万が一崩れてしまっても、

その場でサッと直せる「レスキュー術」を知っていればお出かけはもう怖くありません。

今回は呉服屋として、初心者さんからベテランの方まで役立つ

着崩れ防止とお直し術の完全ガイドをお届けします!


___yoyakukitsuke.jpg

なぜ着崩れは起きてしまうのか?


対策をする前に、まずは「なぜ着物は着崩れてしまうのか」というメカニズムを正しく理解していきましょう。

着崩れの原因の一つは、着物と体の「隙間」にあります。

洋服は体の曲線に合わせて立体的に裁断されていますが、

着物は直線に裁断された布を着るという構造です。

そのため、ウエストのくびれや胸のボリュームといった体の凹凸がそのままの状態だと、

動くたびに着物がそのへこんでいる部分へ入り込もうとして動いてしまいます。

その結果、シワやゆるみが生じてしまうのです。



また、着付けの要となる紐の使い方も重要です。

特に腰紐は着物の全重量を支える唯一のアイテムですが、

ゆるすぎると裾が落ちてきますし、反対に位置が高すぎたり低すぎると歩くたびに

着物が体のへこんでいる部分にずれこみ、着崩れてしまいます。

さらに、洋服と同じ感覚で大股で歩いたり、腕を高くあげたりという動作を

無意識にやってしまうことも、着崩れを起こす大きな原因となるのです。

eruisvi3j4tcl.png


着崩れを防ぐ最強の土台づくりとは


着崩れを防ぐための8割は、着物を着る前の下準備で決まると行っても過言ではありません。

まず最初にすることは、体を寸胴(ずんどう)に整える補正と呼ばれる工程です。

鏡の前で自分の体を確認して、まずはウエストのくびれているところをタオルで巻いて補正します。

これによって、腰紐が安定するまっすぐな体のラインが出来上がります。

また、痩せ型の方は鎖骨の下の凹みが着崩れの原因となる場合もあるため、

小さなハンドタオルやコットンなどを入れておくのが効果的です。



次に重要なのが長襦袢(ながじゅばん)の着付けです。

着物の土台となる長襦袢がピシッとしていないと、

その上に着る着物が安定するはずがないのです...

長襦袢を着る時にはまず背中心をしっかりと合わせ、

首の後ろに空間を作るように衣紋(えもん)を作ります。

一度抜いた衣紋が動かないように、しっかりと腰紐を締めます。

衿部分を作る時はコーリンベルトを併用すると、衿の角度が一定に保たれて

動いても衿元が開きにくくなります。

dkrluhsiegter.jpg

着付け中に意識すること


しっかり補正をして、長襦袢も着て、いよいよ着物を着ていきます。

ここでは緩みを作らないための具体的なポイントを解説します。

まず着物の裾の高さを決めたら、腰紐を締めます。

腰紐を締める位置は、腰骨のすぐ上にすると安定します。

苦しいからといって緩めすぎていると、歩いているうちにどんどん裾が下がってしまいます。

力加減としては、ずれないようにグッと締めますが指一本が入る程度の余裕が

あるくらいがちょうどいいです。



また、意外と見落としがちなのがおはしょりの処理です。

おはしょりの中に余分な布が溜まっていると、その重みや厚みが原因で

衿元が引っ張られ、着崩れを招いてしまいます。

おはしょりの内側の布を丁寧につまみ上げて伊達締めの下にスッキリと収めることで、

上半身の安定感が劇的に変わります。

帯を結ぶ際は「後ろを高く、前を低く」を意識するのがポイントです。

帯枕を背中にぴったりと密着させて、前側を少し下に下げる前下がりの形を作ることで、

立ち姿が美しくなるだけでなく、一日中動いても帯が緩みにくくなります。

eiuntv3tt4.jpg


美しい着姿をキープするための所作


着付けが完璧にできたとしても、激しい動きをすれば必ず着崩れてしまいます。

しかし、ほんの少し動作を意識するだけで着崩れのリスクを最小限に抑えることができます。

歩き方は、洋服の時のようにかかとから着地して大股で歩くのは避けましょう。

歩幅をいつもの半分程度にして、足の裏全体で着地するようなイメージで、

少しだけ内股を意識して歩きます。

そうすると裾が割れてくることもなく、美しいシルエットを保つことができます。

また、階段の昇り降りは最も裾を踏みやすい場面です。

右手で着物の上前(うわまえ)を軽くつまみ、

数センチだけ持ち上げるようにして足を運ぶと腰紐の負担も減り、見た目もスマートに見えます。



また、椅子に座る際や車の乗り降りも注意が必要です。

椅子に座るときは背もたれに深く寄りかかると帯が潰れてしまい、

その反動で前側の着付けが緩んでしまいます。

なるべく浅く腰掛けて、背筋を伸ばして座るのが理想です。

車に乗る際はまずドアに対して背を向けてお尻から先に座席に座り、

その後に両足をそろえてくるっと回転しながら車へ乗り込みます。

降りるときは反対に足から降りるようにします。

これらの動きを丁寧に行うことで布同士の摩擦が減り、

時間が経っても美しさを維持できるようになります。

nowiy54ivyweoprta.jpg


外出先でのお直しテクニック


どんなに気をつけていても、長時間着物を着ていれば多少の緩みやズレは生じてしまうもの。

そんなとき、出先の鏡の前でパッと直せるお直し術を身につけておきましょう。

最も多い悩みである衿元の浮きは、胸元の布が上の方にずれてしまった状態です。

これは、左手で脇の身八つ口(みやつくち)から手を入れて、

中の長襦袢や着物の衿を下に軽く引くことで解消できます。

最後におはしょりの形を整えれば、下のスッキリとしたV字ラインが復活します。



もし裾が長くなって地面に当たりそうになったら腰紐が緩んでいる証拠です。

この場合、おはしょりをめくって、緩んで下がった分の布をグッと上に引き上げます。

余った布を腰紐の上に載せるように挟み込んで上からおはしょりを被せれば、

見た目には全くわからず裾を戻すことができます。



帯が緩んで下がってしまったときは、たたんだハンドタオルやハンカチを帯と着物の間にこっそり差し込みます。

特に後ろの帯枕の下に厚みを出すと帯が持ち上がり、後ろ姿も美しく蘇ります。

これらを知っておくだけで、外出中の不安が安心へと変わります。

ぜひ実践してみてくださいね。


自分でもっと自信を持ちたい方へ


これまで着崩れ防止のコツをお伝えしてきましたが、

「文章だけじゃ難しい...」

「自分の体型に合った補正の方法を直接教わりたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、紀久屋では無料着付け教室を開催しています。

プロの講師が一人一人の体型や癖に合わせて、基礎から丁寧にお伝えします。

初心者の方はもちろん、以前習っていたんだけど...という方の学び直しも大歓迎です。



紀久屋の着付け教室では単に着物が着られるようになるだけでなく、

今回ご紹介したような着崩れないための腰紐の締め方や、

楽に過ごせる体の使い方など、実践的なテクニックを直接学ぶことができます。

少人数制でわいわい楽しい雰囲気なので、わからないことはその場ですぐに質問できるのが魅力です。

着物はご自宅にお持ちのもので大丈夫です。また、お持ちでない方は

無料で練習用の着物を貸し出ししますので事前にご連絡ください。

「自分で着られるようになったから、もっと着物で出かけたくなった!」という

嬉しいお声も生徒さんからたくさんいただいております。

今年に入って新規参加者さんも増えてきています。

一緒に楽しく着物の着付けを学んでみませんか?

お気軽に、お近くの紀久屋までお問い合わせくださいね。

eriutynwo45itjc43.jpg


最後に


最初は誰でも、紐の締め具合や力の入れ所がわからず戸惑うのは当たり前です。

しかし、何度も着物を着て自分の体のことを知っていくうちに、

「ここにタオルを追加すれば安定するな」

「この高さで紐を締めると楽に過ごせるな」という自分だけの正解が見つかります。

着物は着れば着るほど自分の肌に馴染み、

着る人の個性を引き立たせてくれるものなのです。



もしお出かけ先で着崩れてしまっても、今回ご紹介したお直し術があれば大丈夫です。

少々の乱れを鏡の前でサッと直す仕草さえも、

着物慣れした粋な大人の振る舞いに見えるものです。

完璧を求めすぎて着物を敬遠してしまうのではなく、

多少の崩れはリカバリーできるという余裕を持って、笑顔で着物でお出かけしてほしい。

それが、私たち紀久屋スタッフの願いです。

着物に関するお悩みや、着付け教室のご参加など、いつでも紀久屋へご相談くださいね。



▼お電話でのお問い合わせ

(定休日:毎週火曜日)

岡山本店:086-232-7766

倉敷店:086-422-2100

津山店:0868-32-5298

四万十店:0880-31-2150


▼ おすすめブログ

suzusikuimongoeruf34terb.jpg


kitukekyousitu.haru.jpg