山形県米沢市を中心に作られ続けているのが
米沢紬です。
米沢紬の特徴は、
「先染め」と
「紅花染め」。
先染めとは
先に糸を染めてから、染めた部分を組み合わせて織る方法です。
糸の1本1本の点を合わせて織る技術は相当なものです.....
反物が完成してから染めるよりも手間がかかる工程です。
紅花染めとは
米沢紬といえば紅花染め!と言われているほど重要な技法です。
紅花は山形県花に指定されている
黄色い花です。
紅花染めはその花を大切に育てることから始まります。
花を摘んで水洗いし、自然発酵させることで花が赤く染まります。
黄色は水に溶ける性質があり、黄色にはならないそうです。不思議....
それを丸めて団子状にしたものを花餅と呼びます。
紅花とその他の染料を混ぜて染めることで、赤だけではなく、
色とりどりの糸を作り出すことができます。
米沢紬は糸を作ったり花を育てたりという工程も人の手で行っています。
作り方や技術がわかると、着物ひとつひとつに職人さん達の手のぬくもりすら感じられますね。
↓とっても色鮮やかな紅花染めの糸です

米沢紬は、植物染めによるやわらかな色合いが長年好まれています。
その理由は地域の天候が関連しているのではと推測しました。

東北の山形県は、とにかく
降雪量が多い地域です。
岡山県では見ることがないですが、雪の降る量が多いため、すぐに周り一面が真っ白になってしまうそうです。
山形県では有名な最上川も流れており、豊富な自然に囲まれた中で植物染めが発展していきました。
地域に根ざしたものづくりを長年大切にされていたことが分かりますね。
雪で真っ白な世界の中に米沢紬の鮮やかな色があると、パッと目に飛び込んできますよね。
白一色だけだった中に色とりどりの着物を着て歩く...
" 色への憧れ "というのも、昔の豪雪地域の方々にあったのではないでしょうか。
また、米沢紬を紹介するにあたって重要な人物が
上杉鷹山です。
江戸時代中期に米沢藩のリーダーに任命されました。
米沢藩には借金もあり、まったく発展していない地域でした。
そんな中、上杉鷹山は自分のお城の中で桑の栽培と養蚕を行っていました。
出来上がった糸をそのまま販売するのではなく、織物として販売しました。
そこでできたのが
米沢織です。
その影響で米沢では養蚕が盛んとなり、米沢紬の作られる場所となりました。

上杉鷹山はこの言葉で有名ですね。
石碑が建てられるほど、この地域を変えた人物として今も敬われています。
〜 9月・10月展示会のお知らせ 〜倉敷店、四万十店の特別招会では、米沢紬を展示しています!ぜひ実物を手に取ってご覧ください。◆ 特招会 日程 (日付順) ◆【倉敷店】 2022年 9月 29日(木). 30日(金). 10月 1日(土). 2日(日). 3日(月)【岡山店】 2022年 10月 7日(金). 8日(土). 9日(日). 10日(月)【四万十店】 2022年 10月 14日(金). 15日(土). 16日(日). 17日(月)【津山店】 2022年 10月 21日(金). 22日(土). 23日(日). 24日(月)※お時間が重ならないよう、ご予約制とさせていただいております。ウェブでのご予約はこちら[特招会ご予約フォーム]◆お電話でのお問い合わせ◆(定休日:毎週火曜日 営業時間:10:00〜19:00)岡山本店:086-232-7766倉敷店:086-422-2100津山店:0868-32-5298四万十店:0880-31-2150