無料きもの着付教室｜岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

虫の声も聞こえる秋の夜になってきました。秋の夜といえば、お月見ですよね。
どうしてもお団子に心惹かれてしまいがちですが、澄んだ空気の中見えるお月様はとても綺麗です。

「中秋の名月」という言葉、この時期聞くことも多いと思いますが、どんなものかご存知ですか？
そもそも「中秋」とは、秋のなかば、旧暦の８月１５日のことを言い、その時見える満月のことを「中秋の名月」と呼びます。
起源としては、稲や芋などの豊作を願う宴や収穫祭を行なったこと、また、
平安時代に遣唐使により「望月」という月を見る行事が伝えられたことなど、諸説言われて います。
「名月」というものですから、真ん丸のお月様をイメージされる方も多いと思います。
しかし、実は必ずしも満月とは限りません。
今年の中秋の名月は１０月４日ですが、満月は１０月６日なのです。

最初に説明したように、中秋の名月は旧暦８月１５日という暦の上の話であって、
満月かどうかは月の周期に関わるので、むしろ中秋の名月と満月が重なることの方が珍しいくらいなのです。
ちなみに、次に中秋の名月と満月が重なるのは4年後の2021年と、東京オリンピックの翌年になります。

つまり、「中秋の名月」は“だいたい満月の日”となるわけです。
古くから伝わって由緒あるもののようなのに、曖昧なところが面白いですよね。
それでも、やはり秋のお月見は心惹かれるものがあります。
満月でなくても、お団子がなくても、その綺麗さについつい見入ってしまいます。

ご自宅でお月見もいいですが、今年は歴史ある場所でお月見というのはいかがですか？
日本三大庭園の一つである、岡山の「後楽園(こうらくえん)」では、
「名月鑑賞会」なるイベントをされているみたいです。

岡山後楽園「名月鑑賞会」
2017年10月4日(水)　17:00〜21:00
詳細はコチラ。

普段は夜閉園しているのですが、名月鑑賞会の時は夜２１時まで開園しており、
岡山の中心部にありながら周りを隔てるものがないため、ゆっくりとお月見を楽しんでいただけます。
また、鑑賞会当日は箏曲演奏やお茶会が行われる他、当日限定の月見弁当の販売もあり、
いつもとはまた違うお月見になるのではないでしょうか。

岡山後楽園の公式サイトはこちら。