紀久屋スタッフブログ
2018年09月28日
朝晩が涼しく、日中も冷たい風が吹くようになりました。
なんだか急に秋ですね。
これからの時期、旅行に出かけるのにもいい季節なわけですが、
皆様も良くご存知の「大島紬(おおしまつむぎ)」、実は旅行におすすめなんですよ。
大島紬の代表格でもある泥大島は、
テーチ木(車輪梅)という春先に梅によく似た花をつける木を煮詰めてつくった染料に、
染めて干してを2,30回繰り返してから泥田で1回染めます。
ここまでを1クールとして、これを3〜4回繰り返すことで独特な色を作り出すのです。
なんと気の遠くなるような作業でしょう…。
そうやって繰り返し泥染めを施すことにより、糸はふんわりと柔らかく、
織り上げた布は静電気が起こりにくいし、シワになりにくく、燃えにくく、
汚れがつきにくいなど、利点がたくさんあるのです。
そして、ツルツルと固いイメージがある方も多いかもしれませんが、
その質感と目の細かさから花粉などがつきにくいですし、
着れば着るほど風合いが良くなるので、なにより疲れにくい!
あと、少しひんやりとしたイメージですが、実はとってもあたたかいのです。
これだけ聞くと、これからのシーズンの旅行にぴったりですよね。
職人さんの努力にはきちんとそれだけの意味と価値があることを改めて感じます。
そして、織で表現される繊細な柄は、本当に芸術そのもの。
大島紬は、ゴブラン、ペルシャに続く、世界三大織物の一つになっています。
これだけ魅力の詰まった大島紬は、昔お嫁入りのときにもたせてもらったという方も多く、
意外とタンスの中に眠っている…なんてお話もききます。
実際、私も母から譲り受けた着物の中に大島紬があり、
お嫁入りの時のたんすにはいっていたんだそう。
私の場合は、母と大体同じ体格だったので今もそのまま着ているのですが、
寸法の合わない大島をお持ちの方に朗報があります。
上で説明したように、大島は水に強く、汚れにくく、そして暖かいため、
コートやちりよけにもむいているのです。
そのため、コートやちりよけに仕立て直しするのもおすすめ。
そんな魅力いっぱいな大島紬ですが、今、生産量の減少が問題視されています。
大島は染めからして工程が多いために、一反が織り上がるまで半年から一年を要するものもあるそう。
そして、他の伝統工芸同様、後継者不足という問題もまた生産量が減ってきている原因の一つとなっています。
大島紬最盛期の1970年代には28万反を生産していましたが、2016年にはわずか4700反と、
気がつけばとても由々しき状態に。
そのため、この夏には「本場大島紬後継者育成 開校式」が行われて、
大島紬もその伝統と技術を残し継承すべく、未来に向けての一歩を踏み出し始めたところなのです。
そんな大島紬、間近で見て、触って、その独特な色や風合い、職人の想いを感じてみませんか?
特招会
【岡山本店】 2018年 10月 5日(金).6日(土).7日(日).8日(月)
【津山店】 2018年 10月 12日(金).13日(土).14日(日)
【倉敷店】 2018年 10月 19日(金).20日(土).21日(日).22日(月)
【四万十店】 208年 10月 26日(金).27日(土).28日(日).29日(月)
10月も着物を身近に感じて、さらに、学べるようなイベントを開催します!
この期間中は、今年5月に行った研修旅行で学んできた大島紬と博多織をたくさん展示予定。
実際に研修で工房見学などさせていただくと、
一反に対してこんなにもたくさんの工程があるんだと気づかされたり、
関わる人の多さに驚かされたりします。
そうやって私たちが学んできた素敵な着物や帯を是非とも見にきてください。
ちなみに、研修旅行の博多織のブログはこちらから。
旅行など、お出かけ着として着やすい大島紬と、締めやすく解けにくい博多織は、
まさにこれから着物を普段から着ていきたい、
お友だちとのお出かけ着として着物を着ようと考えている方に
始めてもらいやすい組み合わせなのではないかなと思います。
そして、大島の色味はどれも落ち着いているので、ながく着てもいただけます。
好みや、自分に似合うかどうかなど、実際に合わせてみないとわからないことも多いので、
こういう機会に、自分の似合う、好きな着物を探してみませんか?
楽しい着物のイベント、ご来店のご予約はコチラから。
お電話でのご予約・お問い合わせは…
固定電話の方 0120-5298-58
携帯電話の方 岡山店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150 からご予約いただけます。
(定休日/火曜日 営業時間/10:00~19:00)
なんだか急に秋ですね。
これからの時期、旅行に出かけるのにもいい季節なわけですが、
皆様も良くご存知の「大島紬(おおしまつむぎ)」、実は旅行におすすめなんですよ。
大島紬の代表格でもある泥大島は、
テーチ木(車輪梅)という春先に梅によく似た花をつける木を煮詰めてつくった染料に、
染めて干してを2,30回繰り返してから泥田で1回染めます。
ここまでを1クールとして、これを3〜4回繰り返すことで独特な色を作り出すのです。
なんと気の遠くなるような作業でしょう…。
そうやって繰り返し泥染めを施すことにより、糸はふんわりと柔らかく、
織り上げた布は静電気が起こりにくいし、シワになりにくく、燃えにくく、
汚れがつきにくいなど、利点がたくさんあるのです。
そして、ツルツルと固いイメージがある方も多いかもしれませんが、
その質感と目の細かさから花粉などがつきにくいですし、
着れば着るほど風合いが良くなるので、なにより疲れにくい!
あと、少しひんやりとしたイメージですが、実はとってもあたたかいのです。
これだけ聞くと、これからのシーズンの旅行にぴったりですよね。
職人さんの努力にはきちんとそれだけの意味と価値があることを改めて感じます。
そして、織で表現される繊細な柄は、本当に芸術そのもの。
大島紬は、ゴブラン、ペルシャに続く、世界三大織物の一つになっています。
これだけ魅力の詰まった大島紬は、昔お嫁入りのときにもたせてもらったという方も多く、
意外とタンスの中に眠っている…なんてお話もききます。
実際、私も母から譲り受けた着物の中に大島紬があり、
お嫁入りの時のたんすにはいっていたんだそう。
私の場合は、母と大体同じ体格だったので今もそのまま着ているのですが、
寸法の合わない大島をお持ちの方に朗報があります。
上で説明したように、大島は水に強く、汚れにくく、そして暖かいため、
コートやちりよけにもむいているのです。
そのため、コートやちりよけに仕立て直しするのもおすすめ。
そんな魅力いっぱいな大島紬ですが、今、生産量の減少が問題視されています。
大島は染めからして工程が多いために、一反が織り上がるまで半年から一年を要するものもあるそう。
そして、他の伝統工芸同様、後継者不足という問題もまた生産量が減ってきている原因の一つとなっています。
大島紬最盛期の1970年代には28万反を生産していましたが、2016年にはわずか4700反と、
気がつけばとても由々しき状態に。
そのため、この夏には「本場大島紬後継者育成 開校式」が行われて、
大島紬もその伝統と技術を残し継承すべく、未来に向けての一歩を踏み出し始めたところなのです。
そんな大島紬、間近で見て、触って、その独特な色や風合い、職人の想いを感じてみませんか?
特招会
【岡山本店】 2018年 10月 5日(金).6日(土).7日(日).8日(月)
【津山店】 2018年 10月 12日(金).13日(土).14日(日)
【倉敷店】 2018年 10月 19日(金).20日(土).21日(日).22日(月)
【四万十店】 208年 10月 26日(金).27日(土).28日(日).29日(月)
10月も着物を身近に感じて、さらに、学べるようなイベントを開催します!
この期間中は、今年5月に行った研修旅行で学んできた大島紬と博多織をたくさん展示予定。
実際に研修で工房見学などさせていただくと、
一反に対してこんなにもたくさんの工程があるんだと気づかされたり、
関わる人の多さに驚かされたりします。
そうやって私たちが学んできた素敵な着物や帯を是非とも見にきてください。
ちなみに、研修旅行の博多織のブログはこちらから。
旅行など、お出かけ着として着やすい大島紬と、締めやすく解けにくい博多織は、
まさにこれから着物を普段から着ていきたい、
お友だちとのお出かけ着として着物を着ようと考えている方に
始めてもらいやすい組み合わせなのではないかなと思います。
そして、大島の色味はどれも落ち着いているので、ながく着てもいただけます。
好みや、自分に似合うかどうかなど、実際に合わせてみないとわからないことも多いので、
こういう機会に、自分の似合う、好きな着物を探してみませんか?
楽しい着物のイベント、ご来店のご予約はコチラから。
お電話でのご予約・お問い合わせは…
固定電話の方 0120-5298-58
携帯電話の方 岡山店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150 からご予約いただけます。
(定休日/火曜日 営業時間/10:00~19:00)