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紀久屋スタッフブログ

6年前の自分からの手紙
2020年02月26日

先日、久々に実家に帰り、家族そろったリビングでたわいもない話をしていると、姉がおもろむろに白い封筒を差し出してきました。

 

「これは?」

「なに?」

と、母と私が順に聞くと、

「覚えてない?」

と、姉。

「自分からの手紙だよ。」

の一言に、姉以外みんながピンときていない様子。

 

最初は全くなんのことだか思い出せなかったのですが、ぞれぞれ思い返してみると、だんだんと記憶が

そう、それは6年前の自分からの手紙だったのです。

 

6年前、不意に姉が言ってきました。

日本でオリンピックが開催される年の自分へ、今の自分からの手紙を書きませんか、と。

なんで急に?とその時は訳もわからずでしたが、でもなんだか楽しそうで、乗らない手はないなと思い、わたし含め家族全員、自分に宛てて手紙を書きました。

 

それが先日、私のもとに無事帰ってきたのです。

 

一体、どんなことが書いてあるのだろうと、ワクワクする気持ちと共に少し不安も抱きつつ読んでみました。

 

読んで一番に思ったことは、変わらないな、と。

6年前のわたしは、6年後の自分が随分とお姉さんになっているのかなと淡い期待を持ちつつ、一生懸命書いたのだと思います。

でも、書いた頃の自分の思想や考えと、受け取った6年後の自分は思った以上に変わっていませんでした。

よく言えば“変わらない”、悪く言えば“成長していない”。

6年前の自分からの手紙に、そんなことを思いつつ、でもなんだか少し救われました。

 

以下、実際の自分の手紙から抜粋。

 

 

今のあなたはどうですか?楽しい?キラキラしてる?

今わたしがやりたいと思っていること続けているのかな?

まぁ、たとえしてなくても趣味があったり、何かしら楽しくしてたらいいな。

今が幸せすぎて、今が終わってしまうのが恐いです。

6年後のあなたはどんな生き方をしてるんだろう

どこで何して生きてるんだろう

 

どうか幸せでいてください。

今ほど幸せではいれなくても、自分の生きてる範囲の中で、小さくても幸せを見つけてください。

自分を愛してくれる、大切にしてくれる周りの人に対する感謝を忘れずもっていてください。

そして、それをちゃんと伝えてください。

 

ーー途中、略。

 

今の私は、私が大好きです。

恵まれてもいます。

6年後のあなたもそう思えるように。

繰り返しの日々などないのです。

そんな日々はないのです。

そう思わないように、そうならないように、一生懸命、毎日を楽しく生きてください。

そういう人生が歩めていることを願っています。

まぁ、そのためには今頑張れってね。(笑)

 

日々の忙しいを言い訳になんだかんだダラダラしてる。

よし、ぼちぼちいきましょ。

じゃあね、自分。

 

 

 

いっちょまえなこと言うな、生意気だなって思いました。率直に。

なんでちょっとわかったように上から目線なんだ、とも思いました。

でも、そうだなって。

間違ったことは書いていないし、ずっと大切に思っている気持ちをきちんと言葉にしている

わかっていても、大切に思っていても、どうしても忘れてしまったりっていうことはたくさんあります。

今なお大事に思っていることでも、これがどれだけできているかは正直わかりません。

それでも、こうやって手紙を読むことで、なんだか振り替えれたような気がしました。

今の自分はどれだけできているか、忘れてしまっていないか。

6年は凝縮されて濃いものでしたが、それでも思い返せばあっという間。

めまぐるしく流れていく日々の中で、ちょっと一呼吸できたような、そんな手紙でした。

 

まさかこうやって6つも年下の少し生意気な自分から励まされると

6年前の自分、ありがとう。

 

また数年後の自分に向けて、手紙を書いておこうかな。

昔ほどきちんと言葉に残せるか少し不安ですが、それもそれ。

今の自分の精一杯を残してみようと思います。

 

皆さんも是非、家族みんなで、大切な人と、はたまた一人こっそり、数年後の自分に向けて手紙を書いてみませんか?

ちょっと不思議な、でもどこかあたたかい、おもしろい体験になるかもしれませんよ。