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無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

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紀久屋スタッフブログ

スローペースは考えもの?
2019年02月01日
さて、今日から二月の始まりですね。
二月といえば、最も寒い時期。そして受験シーズンでもあります。
どうしてこうも寒くて、いかにも風邪をひきやすい時に受験なんだろうと、毎年この時期になると考えてしまいます。

そんな今日も冷え込む一日でしたが、実は暦の上ではだんだんと春に向かっているのですよ。
先日、1月30日は七十二候の最後、「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」。
春の気配を感じたニワトリが鳥屋(とや)で卵を産み始める時季と言われています。
そのため、ここから暦は春の訪れを感じさせるものが増えてくるのです。
夜明けを告げるニワトリが、冬の終わりと春の訪れをおしえてくれているようですね。
あたたかい春が待ち遠しい!

とはいっても、まだまだ体感では寒いことに変わりなく、
これだけ寒い日が続くと、着付け教室の生徒さんの会話でも「家から出るのも嫌になりますね」なんて言葉をよく耳にします。
本当にその通りで、私もおうちを一歩出るのに多少気合がいります。
でも、そんな会話をされている生徒さん方は、そんな寒い中でも着付け教室に参加してくださっている…!
とてもありがたいことですし、本当に嬉しいことです。ありがとうございます。

生徒さんに、「お寒い中、ご参加くださりありがとうございます」とお声掛けすると、
「いえいえ、こちらこそ。寒い日にもお教室開催してくださってありがとうございます」と。
心あたたまるお言葉…皆さんがいてこそのお店だなということを改めて感じました。

紀久屋(きくや)の着付け教室に通われている生徒さんは、20〜70代ととても幅広く、
皆さんそれぞれ通うきっかけや目的、目標も違うわけですが、それでも皆さん着物が好きなことに変わりありません。
そのため、紀久屋の無料着付け教室から仲良くなられた方もたくさんいらっしゃいます。
そういう新しい出会いの機会にもなっていることはうれしいですね。
もちろん、お一人で練習されている方も多いですし、親子で来られている方、はたまたお友達を誘ってグループレッスン一緒に参加される方などもいらっしゃいます。

また、着付けの練習の進み具合も様々で、教室の参加が初めての方から一年以上通われている方、昔他の教室で習われていた方などいろんな方が同じ教室で一緒に習っています。
そんなに差があって、ちゃんと教えてもらえるのか…という心配もあるかもしれませんが、一回の参加人数は1人〜多い時で7人ほど。
少人数だからこそ、先生がそれぞれにあったペースで着物の着方や流れはもちろん、着付けでのポイントをお伝えします。

人によるかとは思いますが、教室内でみんな一斉に同じところを教えてもらうわけではないので、
遅れを取ることを気にすることもなく、ご自身のペースで進めていけるところがいいところだなと、スタッフながらに思っています。
なにせ自分が、どちらかというと人よりのみこむのに時間がかかるタイプなもので…。
そのため、気になった時や分からなくなった時に、周りの人に気を使うことなくその都度先生に質問して教えてもらえるのはすごく心強いですし、なにより気楽だなと。

さて、私の主観ばかりでお話ししていても仕方がないので、ここで先月から前結び教室に参加されるようになったOさん(仮名)のお話を少し。
もともと着物がお好きだったOさんは、お母様から受け継いだお着物をはじめ、ご自身でも誂えられたお着物をたくさんお持ちでした。
しかし、実際に着られたのは式典や結婚式など大切な行事くらいで、まだまだ着ていないお着物の方が多いくらいという状態。
もちろん着たい気持ちはあるけれど、お仕事のお忙しさから、着付け教室に参加する時間がないと諦めていたそうです。
しかし、将来仕事を辞めた時、お友達とのお出かけなどでさらっと着物を着て楽しめたらなと思われるようになり、お仕事の合間を縫ってなんとか参加してくださいました。それが去年のお話。

そして、先日2回目のご参加でした。
来られたときに「今日もよろしくお願いしますね」とお声掛けをしたら、「もう全部忘れてしまってるから、不安だわ」と。
確かに、このOさんのように1,2ヶ月に一回のペースだと忘れてしまうからと心配されている方は多いと思います。
覚えたつもりでも、次参加した時はまた最初から…そんな繰り返しになりそう、と。

その日の教室終わりに、「今日はどうでしたか?」とOさんにお尋ねすると、
「もう大変!全然覚えられないのだもの」と仰いながら、とても楽しそうなOさん。
お話を聞いていると、実はOさん…
お仕事がお忙しいことに変わりはないのですが、覚えていけないのではという不安などから、習いに行くこと自体になかなか気が乗らなかったそうなのです。
着られるようになりたいけれど、それこそはじめの第一歩がなかなか踏み出せなかったのだと。

Oさんは、「覚えるのは大変だし、本当に全然覚えていけないのだけれど、でも、すごい頭をフル回転させながら前回習ったことを思い出したり、覚い出せなくても、先生に改めて聞いて思い出したりが、ほんと脳が活性されている感じで…それが刺激になってとっても楽しいですよ」と。
まぁまだ2回目なんですけどね、とお茶目に付け加えたOさん。
それはすごく素敵なことですし、やはりお客様に楽しんでもらえていることは、何ものにもかえがたい喜びだなと思いました。

「ちょっとずつ楽しんで覚えていきましょうね。わたしも負けずに頑張ります!」と楽しいお話をさせていただきました。

確かに自由に自分のペースでできることは、裏を返せばのんびりとしすぎてしまう、なかなか習得できないという不安材料にもなるかもしれません。
しかし、これも楽しみ方ひとつであり、そして、何より無料だからこそできることだと感じます。

あなた様なりの楽しみ方で、着付け教室初めてみませんか?


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《2月の着付け教室日程》
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