紀久屋スタッフブログ
2018年11月18日
このブログで何度か登場した「たんすコンシェルジュ」を皆さん覚えていますか?
または、ご存知ですか?
たんすコンシェルジュとは…
“お客様の理想とするきものライフを実現するパートナー”。
たんすに詳しいアドバイザー?なんて聞かれることもありますが、違うのです。
皆様の「着物を着たい」という気持ちを強く応援し、 思入れのある着物を、
できるだけ長く有効に着続けていただけるよう、 お手伝いをさせていただくスタッフたちのこと。
たんすに眠っている着物、譲り受けた着物、お手持ちの着物の
お手入れのことから、コーディネートまでを提案させていただきます。
たんすコンシェルジュについて、さらに詳しくはコチラ。
そんなたんすコンシェルジュが今年、実際にお客様のおうちにお邪魔してきました!
今回お邪魔したのは、着物をたくさんお持ちのKさん(仮名)。
まず見せてくださったのは、お母様から譲り受けたというお着物。
お色味も素敵で、これからたくさん活躍しそうですね。とお話をしていたところ、
「そうなんです。色もいいし、綺麗に残してくれてるからきたいんですけど、
私と母では身長もですが、だいぶ体格差があって…」と、Kさん。
最近、お母様の振袖を着て成人式に参加される方も増えてきて、
譲り受けた着物をそのまま着れるという方も多い中、
やはり身長差や体格差があって着れないと、やむなくそのままにしている方がいらっしゃるのも事実。
多少の身長差であれば、女性の場合はおはしょりがあるので着方でカバーができます。
そして、大抵の場合余分があるので、少しは裄(腕の長さ)なども出すことができるのですが、
それを目一杯だしても、自分の寸法にはならないということでご相談くださいました。
扇子や日傘など、普段使えるものにリメイクされる方もいますが、
Kさんは普段から着物を着ることの多い方。
できれば着物に関するもので何か活用できないか…と考えて、私たちが提案したのは「道中着(コート)」。
コートや羽織であれば、身丈や身幅が足りなくても全然問題ありません。
ただ気になるのは裄と袖丈。
しっかりと採寸させていただいて、Kさんの普段着られている着物の寸法と比べます。
きちんと袖もたりそうだったので、どの着物ともあいそうなコートができますねと一安心。
次に見せてくださったのは、とても可愛らしいコート。
20代の頃につくってもらったものなんだそう。
見た瞬間に、「すてき〜」と思わず私たちも声をこぼしておりました。
総絞りで、柄まで絞りの色の濃淡だけでつくっている、とても良いお着物。
色味のこともあって今では着なくなったけれど、お気に入りだからと大切にしまわれていました。
コートなどになっているものは、さすがに着物として仕立て直すことはできません。
これでいえば、帯などに仕立て替えることができますが、
コートとして柄合わせまでしっかりしてあるものなので、なんだか帯にするのももったいないような…。
このコートが一番輝く蘇らせ方はなんだろうとなったときに、
女の子のお孫さんができたときに、祝着として仕立て替えるのはどうですか?と。
Kさんにはお孫さんがいらっしゃらないので、これでは仮定の話になってしまうのですが、
淡いお色のこのお着物を、シミもほぼなく綺麗にしまわれていたので、
仕立て替えてしまうのが本当にもったいないなと思ったのです。
お気に入りといってみせてくださったのだから、もちろんたくさんの思入れがあるはず。
お客様にとって一番の方法を一緒に探していくのが私たちの仕事。
全てがすべて、仕立て替えたりリメイクしていく必要はありません。
そして、私たちも何から何までそういう提案をするわけでもありません。
こういう方法も一つの手。
また、Kさんがこれを身に付けたいと思われれば帯や日傘など、リメイク方法はたくさんあるので、
それはお客様の気持ちとタイミングで決めていってもらえたらと思います。
そして、最後に見せてくださったのが、南天模様の名古屋帯。
丁寧に描かれた南天が素敵で、まさに今、これから締めたい帯ですね。
Kさんが12月生まれということで、職人さんが手描きしてくださったものなんだそう。
なんて素敵なエピソード!羨ましい限りです。
そんな帯も、お気に入りではあるけれどこの色味だと締めにくいと悩まれていました。
確かに少し可愛らしい色ではありますが、
こういった色味は、皆様が思われている以上にながく身につけていただけるのです。
もちろん、染め替えという方法もありますが、まずはコーディネートで雰囲気を変えてみるのも一つの手。
合わせる着物ももちろんですが、帯締めや帯揚げの色を落ち着いたものに変えるだけで、
全然違った印象になるのです。これもまた着物の面白いところですね。
そうはいっても、やっぱりこの色が気になってしまう…という場合は、染め替えを。
Kさんは一応染め替えをする方向で話をされましたが、
今年このまま締めてみて、やっぱり気になれば冬が終わった後にでも考えてみようかなと。
今回はここまで見せていただいて、最後に見積もりをして終了。
(他にもたくさんのお着物を見せていただいたのですが、今回は割愛させていただきました。)
たんすに眠っている着物には、それぞれ思入れや想いが詰まっているもの。
思い出とともにタンスを整理して、大切に残していきませんか?
紀久屋のたんすコンシェルジュ活動は、一回3,000円にてさせていただいております。
着物の活用方法はもちろん、
仕立て替えや染め替え、コーディネートや組み合わせのご相談、正しい保存方法までご提案、お伝えしています。
もはや「たんすコンシェルジュ活動」は、出張着物講座といったところでしょうか。
着物に関してわからないことをなんでもご相談いただけますので、
気になった方は、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
お問い合わせは…
固定電話の方 0120-5298-58
携帯電話の方 岡山店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150 まで。
(定休日/火曜日 営業時間/10:00~19:00)
または、ご存知ですか?
たんすコンシェルジュとは…
“お客様の理想とするきものライフを実現するパートナー”。
たんすに詳しいアドバイザー?なんて聞かれることもありますが、違うのです。
皆様の「着物を着たい」という気持ちを強く応援し、 思入れのある着物を、
できるだけ長く有効に着続けていただけるよう、 お手伝いをさせていただくスタッフたちのこと。
たんすに眠っている着物、譲り受けた着物、お手持ちの着物の
お手入れのことから、コーディネートまでを提案させていただきます。
たんすコンシェルジュについて、さらに詳しくはコチラ。
そんなたんすコンシェルジュが今年、実際にお客様のおうちにお邪魔してきました!
今回お邪魔したのは、着物をたくさんお持ちのKさん(仮名)。
まず見せてくださったのは、お母様から譲り受けたというお着物。
お色味も素敵で、これからたくさん活躍しそうですね。とお話をしていたところ、
「そうなんです。色もいいし、綺麗に残してくれてるからきたいんですけど、
私と母では身長もですが、だいぶ体格差があって…」と、Kさん。
最近、お母様の振袖を着て成人式に参加される方も増えてきて、
譲り受けた着物をそのまま着れるという方も多い中、
やはり身長差や体格差があって着れないと、やむなくそのままにしている方がいらっしゃるのも事実。
多少の身長差であれば、女性の場合はおはしょりがあるので着方でカバーができます。
そして、大抵の場合余分があるので、少しは裄(腕の長さ)なども出すことができるのですが、
それを目一杯だしても、自分の寸法にはならないということでご相談くださいました。
扇子や日傘など、普段使えるものにリメイクされる方もいますが、
Kさんは普段から着物を着ることの多い方。
できれば着物に関するもので何か活用できないか…と考えて、私たちが提案したのは「道中着(コート)」。
コートや羽織であれば、身丈や身幅が足りなくても全然問題ありません。
ただ気になるのは裄と袖丈。
しっかりと採寸させていただいて、Kさんの普段着られている着物の寸法と比べます。
きちんと袖もたりそうだったので、どの着物ともあいそうなコートができますねと一安心。
次に見せてくださったのは、とても可愛らしいコート。
20代の頃につくってもらったものなんだそう。
見た瞬間に、「すてき〜」と思わず私たちも声をこぼしておりました。
総絞りで、柄まで絞りの色の濃淡だけでつくっている、とても良いお着物。
色味のこともあって今では着なくなったけれど、お気に入りだからと大切にしまわれていました。
コートなどになっているものは、さすがに着物として仕立て直すことはできません。
これでいえば、帯などに仕立て替えることができますが、
コートとして柄合わせまでしっかりしてあるものなので、なんだか帯にするのももったいないような…。
このコートが一番輝く蘇らせ方はなんだろうとなったときに、
女の子のお孫さんができたときに、祝着として仕立て替えるのはどうですか?と。
Kさんにはお孫さんがいらっしゃらないので、これでは仮定の話になってしまうのですが、
淡いお色のこのお着物を、シミもほぼなく綺麗にしまわれていたので、
仕立て替えてしまうのが本当にもったいないなと思ったのです。
お気に入りといってみせてくださったのだから、もちろんたくさんの思入れがあるはず。
お客様にとって一番の方法を一緒に探していくのが私たちの仕事。
全てがすべて、仕立て替えたりリメイクしていく必要はありません。
そして、私たちも何から何までそういう提案をするわけでもありません。
こういう方法も一つの手。
また、Kさんがこれを身に付けたいと思われれば帯や日傘など、リメイク方法はたくさんあるので、
それはお客様の気持ちとタイミングで決めていってもらえたらと思います。
そして、最後に見せてくださったのが、南天模様の名古屋帯。
丁寧に描かれた南天が素敵で、まさに今、これから締めたい帯ですね。
Kさんが12月生まれということで、職人さんが手描きしてくださったものなんだそう。
なんて素敵なエピソード!羨ましい限りです。
そんな帯も、お気に入りではあるけれどこの色味だと締めにくいと悩まれていました。
確かに少し可愛らしい色ではありますが、
こういった色味は、皆様が思われている以上にながく身につけていただけるのです。
もちろん、染め替えという方法もありますが、まずはコーディネートで雰囲気を変えてみるのも一つの手。
合わせる着物ももちろんですが、帯締めや帯揚げの色を落ち着いたものに変えるだけで、
全然違った印象になるのです。これもまた着物の面白いところですね。
そうはいっても、やっぱりこの色が気になってしまう…という場合は、染め替えを。
Kさんは一応染め替えをする方向で話をされましたが、
今年このまま締めてみて、やっぱり気になれば冬が終わった後にでも考えてみようかなと。
今回はここまで見せていただいて、最後に見積もりをして終了。
(他にもたくさんのお着物を見せていただいたのですが、今回は割愛させていただきました。)
たんすに眠っている着物には、それぞれ思入れや想いが詰まっているもの。
思い出とともにタンスを整理して、大切に残していきませんか?
紀久屋のたんすコンシェルジュ活動は、一回3,000円にてさせていただいております。
着物の活用方法はもちろん、
仕立て替えや染め替え、コーディネートや組み合わせのご相談、正しい保存方法までご提案、お伝えしています。
もはや「たんすコンシェルジュ活動」は、出張着物講座といったところでしょうか。
着物に関してわからないことをなんでもご相談いただけますので、
気になった方は、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
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四万十店:0880-31-2150 まで。
(定休日/火曜日 営業時間/10:00~19:00)