紀久屋スタッフブログ
2018年08月21日
ここ1年ほど、やめようかどうしようか、悩んでいることがあります。
かれこれ10年近く続けており、2ヶ月に一度、必ず2時間はとられ、お金もそこそこかかること。
でもやるのとやらないのでは、見た目が大きく違います。
わたしと同じことを続けている方は、すぐにピンとくると思います。
そうです。カラーリングです。
カタカナにすると微妙なニュアンスで問題点があいまいになりますが、要するに白髪染め、です。
出産、授乳を繰り返したことで、生え際の髪がごっそり抜けました。
ようやく生えてきたと思ったら、唯一の自慢だったサラサラヘアが、コシのないくせっ毛に変わっていました。
しかも白いモノが……。ポツポツどころではありません。
30代半ばにして、60代の母親より白い状態になってしまったのです (父親の遺伝子ですね)。
顔の周りの白髪が多いため、根元が白くなると、より一層目立ちます。
市販品を使って自分で染めてみたこともありますが、刺激が強すぎたのか、地肌がボロボロに荒れてしまいました。
ヘナなどの自然派のものも試してみましたが、髪そのものの色が変わってきてしまい、こちらも断念。
そんなわけで、美容院に行く度にカラーリングをしてきました。
昨年秋のころでしょうか。長時間椅子に座り続けた美容院の帰り道のことです。
車に乗り込み、行きはプリン頭だった頭を、ルームミラーにうつすと、根元までしっかり染まっています。
いつもなら「よし、これでしばらくは大丈夫!」と安心するのですが、そのときはなぜか鏡の中の自分の姿に違和感を覚えました。
「わたし、いつまで染め続けるのかなあ」
40代半ばでは、もう若白髪とは言えません。
肌のハリや顔色、身体のラインなどは、明らかに10年前と違ってきています。なのに、多少色味を変えているとはいえ、髪の色だけがいつまでも黒々としているのって、やはり不自然では?
化粧水、洗剤、シャンプーなどは、なるべく身体にやさしいものを選んでいます。身に着けるもの、食べるものにも気を遣っています。
なのに、染める度に強い刺激で頭皮がヒリヒリするカラーリングを続けるのはどうなんだろうと、いまさらながら疑問がわいてきたのです。
そんなときに本屋さんで、『グレイヘアという選択』(主婦の友社)という一冊の本を見つけました。
有名な女優さんをはじめとして、街中で見かけた美しいグレイヘアの女性たち20人以上にインタビュー。グレイヘアを選んだきっかけ、どのようにグレイヘアに移行したか、
グレイヘアになってみての感想などが綴られています。
わたしと同年代の元SMAPの中居さんがテレビ番組で、「髪の毛を染めるのをやめたときに、アイドルでなくなる気がする」と発言していました。
たしかに同年代でメディアに露出するグレイヘアの女性は皆無。男のひともほとんどいません。憧れても、お手本にする人がいないのです。それもグレイヘアへの二の足を踏む原因のひとつでした。
見た目の若さ重視の日本では、なかなか受け入れられないヘアスタイルなのだと思います。
この本でも登場するモデルさんたちはほとんど50代以上。総じて、子育てからの卒業、子どもの結婚など、他人の目を気にせず、自分の時間を自分のために使えるようになることが、グレイヘアのきっかけになっているようでした。
自分の気持ちはすでに決まっていても、家族や周囲の人の意向を確かめた上で、白髪育てを始めたというモデルさんもたくさんいらっしゃいました。
白髪を染めている人の80%は「いつか白髪染めをやめたい」と思っているのだとか (2016年主婦の友社アンケートより)。
その「いつか」は人それぞれ。わたしの「いつか」はいつなのか。
それをずっと考え続けているのです。
カバーの折り返し部分にはこう記されていました。
『3週間に1回、ヘアサロンで白髪染めをしたら……
1年にかかる費用は約17万円(1回1万円として)。
1年に費やす時間は約34時間(1回2時間として)(往復の時間、交通費は除く)
このお金と時間を別のことに使えるとしたら
あなたは何に使いますか?』
17万円に34時間もあったら、たしかにいろんなことができます。
でも今のわたしは、お金や時間が惜しいのではなく、ありのままの自分でいられず、無理をして若さを取り繕うことが嫌になってきたというのが正直なところなのです。
本に登場したモデルさんには、着物を好んで着ている方も何人もいらっしゃいました。中には、グレイヘアへ移行する途中は、どうしても他人の視線が髪の毛に向きがちなので、なるべく着物を着て視線を逸らせるようにしたり、会話を着物の話題に振るようにしていたという方も。
洋服にも言えることですが、真っ黒の髪のときには着られなかった鮮やかな色のものが着られるようになったそうです。
また、真っ赤な口紅や、目元をはっきりさせるマスカラがとても似合うようになるとか。
色素が薄い欧米人のような自由な色使いができるようになるということなのかもしれませんね。
まずは、グレイヘアに理解のある美容院を探してみようと思っています。美容師さんは当然のことながら、カラーリングを強く勧めてくるでしょう。わたしの意を汲んで、プロならではの適切なアドバイスをくれる美容師さんが見つかるといいのですが。
髪の毛は1か月前に染めてからそろそろ白くなってきているので、友だちが教えてくれたDHCのカラーリングできるトリートメント剤を使ってみようと思います。
すぐにグレイやプラチナヘアになれるわけではないので、50代に向けて、ありのままの髪の色を生かす方法を探っていくつもりです。
「美容院に行けなくて白髪になってしまった人」と、「ありのままの自分の髪でいたいと思っている人」。似ているようで全然違います。
試行錯誤しながら、本来の自分の髪の色を育み、大人のファッションを楽しめるようになりたいです。
かれこれ10年近く続けており、2ヶ月に一度、必ず2時間はとられ、お金もそこそこかかること。
でもやるのとやらないのでは、見た目が大きく違います。
わたしと同じことを続けている方は、すぐにピンとくると思います。
そうです。カラーリングです。
カタカナにすると微妙なニュアンスで問題点があいまいになりますが、要するに白髪染め、です。
出産、授乳を繰り返したことで、生え際の髪がごっそり抜けました。
ようやく生えてきたと思ったら、唯一の自慢だったサラサラヘアが、コシのないくせっ毛に変わっていました。
しかも白いモノが……。ポツポツどころではありません。
30代半ばにして、60代の母親より白い状態になってしまったのです (父親の遺伝子ですね)。
顔の周りの白髪が多いため、根元が白くなると、より一層目立ちます。
市販品を使って自分で染めてみたこともありますが、刺激が強すぎたのか、地肌がボロボロに荒れてしまいました。
ヘナなどの自然派のものも試してみましたが、髪そのものの色が変わってきてしまい、こちらも断念。
そんなわけで、美容院に行く度にカラーリングをしてきました。
昨年秋のころでしょうか。長時間椅子に座り続けた美容院の帰り道のことです。
車に乗り込み、行きはプリン頭だった頭を、ルームミラーにうつすと、根元までしっかり染まっています。
いつもなら「よし、これでしばらくは大丈夫!」と安心するのですが、そのときはなぜか鏡の中の自分の姿に違和感を覚えました。
「わたし、いつまで染め続けるのかなあ」
40代半ばでは、もう若白髪とは言えません。
肌のハリや顔色、身体のラインなどは、明らかに10年前と違ってきています。なのに、多少色味を変えているとはいえ、髪の色だけがいつまでも黒々としているのって、やはり不自然では?
化粧水、洗剤、シャンプーなどは、なるべく身体にやさしいものを選んでいます。身に着けるもの、食べるものにも気を遣っています。
なのに、染める度に強い刺激で頭皮がヒリヒリするカラーリングを続けるのはどうなんだろうと、いまさらながら疑問がわいてきたのです。
そんなときに本屋さんで、『グレイヘアという選択』(主婦の友社)という一冊の本を見つけました。
有名な女優さんをはじめとして、街中で見かけた美しいグレイヘアの女性たち20人以上にインタビュー。グレイヘアを選んだきっかけ、どのようにグレイヘアに移行したか、
グレイヘアになってみての感想などが綴られています。
わたしと同年代の元SMAPの中居さんがテレビ番組で、「髪の毛を染めるのをやめたときに、アイドルでなくなる気がする」と発言していました。
たしかに同年代でメディアに露出するグレイヘアの女性は皆無。男のひともほとんどいません。憧れても、お手本にする人がいないのです。それもグレイヘアへの二の足を踏む原因のひとつでした。
見た目の若さ重視の日本では、なかなか受け入れられないヘアスタイルなのだと思います。
この本でも登場するモデルさんたちはほとんど50代以上。総じて、子育てからの卒業、子どもの結婚など、他人の目を気にせず、自分の時間を自分のために使えるようになることが、グレイヘアのきっかけになっているようでした。
自分の気持ちはすでに決まっていても、家族や周囲の人の意向を確かめた上で、白髪育てを始めたというモデルさんもたくさんいらっしゃいました。
白髪を染めている人の80%は「いつか白髪染めをやめたい」と思っているのだとか (2016年主婦の友社アンケートより)。
その「いつか」は人それぞれ。わたしの「いつか」はいつなのか。
それをずっと考え続けているのです。
カバーの折り返し部分にはこう記されていました。
『3週間に1回、ヘアサロンで白髪染めをしたら……
1年にかかる費用は約17万円(1回1万円として)。
1年に費やす時間は約34時間(1回2時間として)(往復の時間、交通費は除く)
このお金と時間を別のことに使えるとしたら
あなたは何に使いますか?』
17万円に34時間もあったら、たしかにいろんなことができます。
でも今のわたしは、お金や時間が惜しいのではなく、ありのままの自分でいられず、無理をして若さを取り繕うことが嫌になってきたというのが正直なところなのです。
本に登場したモデルさんには、着物を好んで着ている方も何人もいらっしゃいました。中には、グレイヘアへ移行する途中は、どうしても他人の視線が髪の毛に向きがちなので、なるべく着物を着て視線を逸らせるようにしたり、会話を着物の話題に振るようにしていたという方も。
洋服にも言えることですが、真っ黒の髪のときには着られなかった鮮やかな色のものが着られるようになったそうです。
また、真っ赤な口紅や、目元をはっきりさせるマスカラがとても似合うようになるとか。
色素が薄い欧米人のような自由な色使いができるようになるということなのかもしれませんね。
まずは、グレイヘアに理解のある美容院を探してみようと思っています。美容師さんは当然のことながら、カラーリングを強く勧めてくるでしょう。わたしの意を汲んで、プロならではの適切なアドバイスをくれる美容師さんが見つかるといいのですが。
髪の毛は1か月前に染めてからそろそろ白くなってきているので、友だちが教えてくれたDHCのカラーリングできるトリートメント剤を使ってみようと思います。
すぐにグレイやプラチナヘアになれるわけではないので、50代に向けて、ありのままの髪の色を生かす方法を探っていくつもりです。
「美容院に行けなくて白髪になってしまった人」と、「ありのままの自分の髪でいたいと思っている人」。似ているようで全然違います。
試行錯誤しながら、本来の自分の髪の色を育み、大人のファッションを楽しめるようになりたいです。