紀久屋スタッフブログ
2019年11月15日
あっという間に11月も半ばになっておりました。
昨日から急に冷え込み、一気に冬到来!といったところでしょうか。
風邪も流行ってくる時期、皆様体調にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
これだけ寒くなると、街でもあたたかそうなコートを着られている方をたくさん見かけて、自分自身も本格的に冬支度をしなければと。
洋服のコートは定番のものがありつつも毎年少しずつその年の流行があります。
今年は結構長めの丈のものが流行っているそうで、形も定番のものが多いようですが、
特にチェスターコートやノーカラーコートなどが人気みたいです。
コートの形として大きく違うのは、衿のかたち。
それは、着物のコートでも同じことです。
着物も、コートを楽しめる時期になりました。
“紅葉が色づき始めた頃から着る”と言われているのが着物のコート。
今年は最近までわりとあたたかかったこともあり、紅葉まではあと一歩という感じですが、これだけ寒くなったので着物でもコートやショール、ストールなど身につけられている方がたくさんです。
そんな中、この時季になると着物でもコートの形や衿についてのご相談をよくいただきます。
流行に左右されにくい着物といえども、少しずつ変化していることがあるのは確か。
今回はお問い合わせの多いコートの衿について、最近の傾向とともに、それぞれの衿のかたちとその特徴をご紹介します。
1.道行衿(みちゆきえり)
衿あきを四角にして、衿を額縁のような形につけたもの。
前をスナップボタンで留めるので、体にぴったりと合うようなシルエットが特徴。
「道行」の名の通り、旅行などのお出かけからフォーマルまで、幅広く着て頂けるため、
実は、少し前まではこの衿型が7割以上を占める定番でした。
特にフォーマルな場で使われることが多く、
結婚式や披露宴などの礼装で、無地やぼかし、絵羽模様などいろいろと着られています。
2.都衿(みやこえり)
道行同様衿あきを四角にするが、角を曲線にして仕立てたもの。
衿のカーブがとても柔らかい印象を与えてくれます。
3.道中衿(どうちゅうえり)
着物のような打ち合わせになった衿のもの。
道中着はお洒落コートのひとつで、普段着使いの着物に気軽に羽織って頂けるコート。
無地やぼかし、上品な小紋柄であればセミフォーマルまでいけるので、幅広く使えます。
脱ぎ着しやすいとの理由から定番になりつつあるコートであり、衿が身頃の裾まで付いているのが特徴。
ただ、やはり道行よりもカジュアルな印象ではあるので、フォーマルよりは小紋や紬などの上に合わせていただいた方がいいかもしれません。
衿の種類としてさらに2種類。
着物と同じように広衿・バチ衿があり、バチ衿だと内側に折り込まないでそのまま着用出来、より着やすいと言われる方もいらっしゃいます。
通なコーディネートを楽しみたい方には紬や小紋などに合わせやすいこの道中着もおすすめです。
4.きもの衿
きものと同じような衿がついたもの。
主に普段着に羽織るおしゃれ着コートとなります。
無地やぼかし、上品な小紋柄などであれば、セミフォーマルにも。
この「きもの衿」が最近特に人気のコートの衿型。
道中着と同様、紐で結んでとめるタイプなので、スナップボタンのものとは違い、
調節しやすく、ゆったりとご着用頂けます。
このきもの衿のコートは、着物からの仕立て替えとしても人気です。
5.被布衿(ひふえり)
七五三の3歳の被布のように、衿肩に丸く仕立てた小衿がついたもの。
こちらも、無地やぼかしならセミフォーマルにもつかえます。
6.千代田衿(ちよだえり)
衿付け線がなだらかな曲線になった衿。いろいろな変形型があります。
道行と同様にスナップボタンで留めるので、体にぴったりと沿うようなシルエットに。
衿元のゆるやかなカーブにより、胸元をすっきりと女性らしく見せてくれるお洒落な形のコートです。
胸元が開いて衿のラインが斜めに伸びている感じなので、スッキリとスマートな印象になります。
7.ヘチマ衿
へちまのような形の衿を外側に折り返してご着用いただくコートです。
落ち着いた雰囲気があり、無地の定番カラーで1着持たれていると、
どんなお着物にも合わせることが出来ます。
厚手の生地にも合うデザインなので、防寒をメインとしたコートとしてつくるのもおすすめ。
このように衿だけでも種類がたくさんんで、その衿元で見え方や印象が意外と変わってきます。
着物で流行りというのはほとんどないのですが、
着物のコートに関しては「道行衿」から「きもの衿」へと変化してきている感じです。
紀久屋でも、最近は、ほとんどの方がきもの衿に。
譲り受けた着物をコートに仕立て替えされる方も多いのですが、その場合でも、今はきもの衿が選ばれています。
近年「きもの衿」が選ばれている理由としての一番は、やはり調節のしやすさ。
紐で結ぶタイプのものはスナップボタンでとめるものより、体型やその日の帯に合わせてゆったりと着たり、すっきりと着たりと、調節がしやすいこと。
また、コートを着た時の見え方も、着物と同じような衿なので違和感もなく
すっきり見えるというところもポイントなのかもしれませんね。
「母から譲り受けたコートの衿が道行なのですが、それを着るのはおかしいですか?」というご質問をいただくこともございます。
確かに道行をお召しになっている方は以前より減っているかもしれませんが、それは最近「きもの衿」が好まれているということで、絶対というわけではなく、衿の型選びもあくまで皆様の好みです。
せっかく譲り受けられたコートは大切に、是非ともお召しください。
それぞれの衿に特徴があり、着物と合わせた時の衿元の見え方は、大きなポイントになります。
これは、洋服のコートと同様。
衿の選び方で、柔らかくみせたり、すっきりスマートにみせたりと、着物全体の表情が変わってくるので、ご自身の見せたい雰囲気や合わせる着物との相性で着物のコート選びもお楽しみくださいませ。
お手持ちのコートの衿がどれに当たるのか分からないなど、ご不明なことはお気軽にお問い合わせ、お立ち寄りくださいね。
ウェブでのお問い合わせは、コチラから。
お電話からのお申し込み•お問い合わせは…
固定電話の方 0120-5298-58
携帯電話の方 岡山店:086-232-7766
倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150 まで。
昨日から急に冷え込み、一気に冬到来!といったところでしょうか。
風邪も流行ってくる時期、皆様体調にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
これだけ寒くなると、街でもあたたかそうなコートを着られている方をたくさん見かけて、自分自身も本格的に冬支度をしなければと。
洋服のコートは定番のものがありつつも毎年少しずつその年の流行があります。
今年は結構長めの丈のものが流行っているそうで、形も定番のものが多いようですが、
特にチェスターコートやノーカラーコートなどが人気みたいです。
コートの形として大きく違うのは、衿のかたち。
それは、着物のコートでも同じことです。
着物も、コートを楽しめる時期になりました。
“紅葉が色づき始めた頃から着る”と言われているのが着物のコート。
今年は最近までわりとあたたかかったこともあり、紅葉まではあと一歩という感じですが、これだけ寒くなったので着物でもコートやショール、ストールなど身につけられている方がたくさんです。
そんな中、この時季になると着物でもコートの形や衿についてのご相談をよくいただきます。
流行に左右されにくい着物といえども、少しずつ変化していることがあるのは確か。
今回はお問い合わせの多いコートの衿について、最近の傾向とともに、それぞれの衿のかたちとその特徴をご紹介します。
1.道行衿(みちゆきえり)
衿あきを四角にして、衿を額縁のような形につけたもの。
前をスナップボタンで留めるので、体にぴったりと合うようなシルエットが特徴。
「道行」の名の通り、旅行などのお出かけからフォーマルまで、幅広く着て頂けるため、
実は、少し前まではこの衿型が7割以上を占める定番でした。
特にフォーマルな場で使われることが多く、
結婚式や披露宴などの礼装で、無地やぼかし、絵羽模様などいろいろと着られています。
2.都衿(みやこえり)
道行同様衿あきを四角にするが、角を曲線にして仕立てたもの。
衿のカーブがとても柔らかい印象を与えてくれます。
3.道中衿(どうちゅうえり)
着物のような打ち合わせになった衿のもの。
道中着はお洒落コートのひとつで、普段着使いの着物に気軽に羽織って頂けるコート。
無地やぼかし、上品な小紋柄であればセミフォーマルまでいけるので、幅広く使えます。
脱ぎ着しやすいとの理由から定番になりつつあるコートであり、衿が身頃の裾まで付いているのが特徴。
ただ、やはり道行よりもカジュアルな印象ではあるので、フォーマルよりは小紋や紬などの上に合わせていただいた方がいいかもしれません。
衿の種類としてさらに2種類。
着物と同じように広衿・バチ衿があり、バチ衿だと内側に折り込まないでそのまま着用出来、より着やすいと言われる方もいらっしゃいます。
通なコーディネートを楽しみたい方には紬や小紋などに合わせやすいこの道中着もおすすめです。
4.きもの衿
きものと同じような衿がついたもの。
主に普段着に羽織るおしゃれ着コートとなります。
無地やぼかし、上品な小紋柄などであれば、セミフォーマルにも。
この「きもの衿」が最近特に人気のコートの衿型。
道中着と同様、紐で結んでとめるタイプなので、スナップボタンのものとは違い、
調節しやすく、ゆったりとご着用頂けます。
このきもの衿のコートは、着物からの仕立て替えとしても人気です。
5.被布衿(ひふえり)
七五三の3歳の被布のように、衿肩に丸く仕立てた小衿がついたもの。
こちらも、無地やぼかしならセミフォーマルにもつかえます。
6.千代田衿(ちよだえり)
衿付け線がなだらかな曲線になった衿。いろいろな変形型があります。
道行と同様にスナップボタンで留めるので、体にぴったりと沿うようなシルエットに。
衿元のゆるやかなカーブにより、胸元をすっきりと女性らしく見せてくれるお洒落な形のコートです。
胸元が開いて衿のラインが斜めに伸びている感じなので、スッキリとスマートな印象になります。
7.ヘチマ衿
へちまのような形の衿を外側に折り返してご着用いただくコートです。
落ち着いた雰囲気があり、無地の定番カラーで1着持たれていると、
どんなお着物にも合わせることが出来ます。
厚手の生地にも合うデザインなので、防寒をメインとしたコートとしてつくるのもおすすめ。
このように衿だけでも種類がたくさんんで、その衿元で見え方や印象が意外と変わってきます。
着物で流行りというのはほとんどないのですが、
着物のコートに関しては「道行衿」から「きもの衿」へと変化してきている感じです。
紀久屋でも、最近は、ほとんどの方がきもの衿に。
譲り受けた着物をコートに仕立て替えされる方も多いのですが、その場合でも、今はきもの衿が選ばれています。
近年「きもの衿」が選ばれている理由としての一番は、やはり調節のしやすさ。
紐で結ぶタイプのものはスナップボタンでとめるものより、体型やその日の帯に合わせてゆったりと着たり、すっきりと着たりと、調節がしやすいこと。
また、コートを着た時の見え方も、着物と同じような衿なので違和感もなく
すっきり見えるというところもポイントなのかもしれませんね。
「母から譲り受けたコートの衿が道行なのですが、それを着るのはおかしいですか?」というご質問をいただくこともございます。
確かに道行をお召しになっている方は以前より減っているかもしれませんが、それは最近「きもの衿」が好まれているということで、絶対というわけではなく、衿の型選びもあくまで皆様の好みです。
せっかく譲り受けられたコートは大切に、是非ともお召しください。
それぞれの衿に特徴があり、着物と合わせた時の衿元の見え方は、大きなポイントになります。
これは、洋服のコートと同様。
衿の選び方で、柔らかくみせたり、すっきりスマートにみせたりと、着物全体の表情が変わってくるので、ご自身の見せたい雰囲気や合わせる着物との相性で着物のコート選びもお楽しみくださいませ。
お手持ちのコートの衿がどれに当たるのか分からないなど、ご不明なことはお気軽にお問い合わせ、お立ち寄りくださいね。
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固定電話の方 0120-5298-58
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倉敷店:086-422-2100
津山店:0868-32-5298
四万十店:0880-31-2150 まで。