紀久屋スタッフブログ
2018年07月31日
暑中お見舞い申し上げます。
50年に一度の大雨に次いで、連日の記録的な猛暑日。みなさまが体調を崩していらっしゃらないことを祈るばかりです。
浸水被害はいかがでしたでしょうか。
「箪笥が水に浸かってしまい、大切な着物が濡れてしまった」というお客さまのお問い合わせが相次いでいます。
もしお手持ちの着物が被害にあってしまった場合、とりあえず一度当店へお持ちください。一枚一枚の状態を見極めて、それぞれ適切なお手入れをさせていただきます。
ただし、残念ながらすべて元通りになるわけではなく、丸洗いをしても復活できないものもあることはご承知おきください。
再び着ることはできなくても、思い入れのある着物は、小物にするなど、姿を変えて活かす方法もあります。在りし日の着物に思いを馳せながら、活用方法をご一緒に考えられたら幸いです。
地球環境の変化により、気温が40度を超える日や、先日のような豪雨が珍しくなくなっています。
子どものころ、小学校の授業で、日本は温暖湿潤気候と習いました。
そのとき先生が「日本はとても過ごしやすいんですよ。暮らしやすい気候の国に生まれて、みなさんは幸せですね」とおっしゃったことを思い出します。
ところがこの夏といったら! 未だかつて経験したことのないような暑さで、何人もの尊い命が失われていきます。暮らしやすい気候はどこへやら、日本は亜熱帯地方になってしまったかのようです。
そんな中、ぜひおすすめしたい着物の収納グッズが、収納保存袋です。
特殊なフィルム製で、袋に入れてファスナーを閉めておくだけで、カビや虫食い、変色を防ぐことができます。箪笥に入れる必要がないので、収納場所には困りません。
防水性があるため、ファスナーがちゃんと閉まっていれば、水害にも対応可能。
実際に東日本大震災で津波被害にあった方が、汚泥の中から収納保存袋を見つけ、中の振袖と写真は無事だったという話も聞いたことがあります。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
さて、先日、お休みが映画館のレディースデイと重なったので、遅ればせながら、是枝裕和監督の『万引き家族』を観てきました。ご存じの通り、カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞した作品です。
万引きを繰り返すことで生計を立てる、ある一家の物語。犯罪によって繋がった、家族を超える絆とは……。
全編通して目を引き付けられたのは、樹木希林さん、安藤サクラさん、松岡茉優さんら女優陣の熱演です。生活感丸出しのほぼノーメイク状態で、ひと癖もふた癖もある役柄を演じ切りました。
中でもおばあさん役の樹木希林さんは、入れ歯を外してまでの力の抜けた名演技に脱帽です。
樹木さんは、役を演じる際に、まず衣装合わせから役作りに入ると聞いたことがあります。今回は年金生活の貧しいおばあさん役でしたが、着物を着る役の場合は、ご自分分の箪笥から衣装を選ぶこともあるのだとか。
ざっくりとした楽な着方で、アンティークで丈が足りないなら対丈で、黒留の色があせたらセピア色と言って、公の場に現れます。
数年前のカンヌ国際映画祭のレッドカーペットには、振袖にブーツという斬新なスタイルで現れました。ご自身が古着屋さんで見つけた絽の振袖で、白波の上を鶴が舞い飛ぶ大胆な柄に、涼しげな雪輪の帯を合わせていました。結婚式に娘さんが着たものだそうです。
以前やはり海外で着物を着付けていたところ、最後の最後で帯締を忘れてきたことに気づいたそうです。で、希林さんがとった行動が実にかっこいい。
ホテルの電気ポットのコードできりりと締め上げたというのです。
型にはまらない自由な発想で着物を楽しむ姿が素敵だなあと思います。
希林さんに限らず、昔の人たちはいろんな工夫を重ねて、自分のスタイルを作っていたのでしょう。
ここ数年は闘病しながらの俳優活動だそうですが、個性的な希林さんのお姿、まだまだ見ていたいと思いました。
数年前から欲しくてたまらないのが、山葡萄の籠バッグです。
夏場の和装に合わせるバッグは難しい。でも籠バッグなら年間通して使える……のですが、いかんせん、お値段もよい (涙)。国産のものは数十万円するものもあります。
まだ一生ものを買うほどの勇気も経済力もない私は、竹製の比較的安価なものを購入して、中に端切れをセットしてみました。
箪笥からシミだらけになってしまった祖母の銘仙が出てきたので、汚れが気にならないところを切って、端をかがって入れてみたのです。これ、なかなかいけます!
しばらく眠っていた手芸欲がムクムクと湧いてきて、その勢いで、小さな巾着やらポケットティッシュケースやらも作りました。
コツコツと500円玉山葡萄貯金を始めました。買えるのは何年後になるでしょうか。
寝苦しい夜が続きます。夏風邪、夏冷えには十分にご注意くださいませ。
50年に一度の大雨に次いで、連日の記録的な猛暑日。みなさまが体調を崩していらっしゃらないことを祈るばかりです。
浸水被害はいかがでしたでしょうか。
「箪笥が水に浸かってしまい、大切な着物が濡れてしまった」というお客さまのお問い合わせが相次いでいます。
もしお手持ちの着物が被害にあってしまった場合、とりあえず一度当店へお持ちください。一枚一枚の状態を見極めて、それぞれ適切なお手入れをさせていただきます。
ただし、残念ながらすべて元通りになるわけではなく、丸洗いをしても復活できないものもあることはご承知おきください。
再び着ることはできなくても、思い入れのある着物は、小物にするなど、姿を変えて活かす方法もあります。在りし日の着物に思いを馳せながら、活用方法をご一緒に考えられたら幸いです。
地球環境の変化により、気温が40度を超える日や、先日のような豪雨が珍しくなくなっています。
子どものころ、小学校の授業で、日本は温暖湿潤気候と習いました。
そのとき先生が「日本はとても過ごしやすいんですよ。暮らしやすい気候の国に生まれて、みなさんは幸せですね」とおっしゃったことを思い出します。
ところがこの夏といったら! 未だかつて経験したことのないような暑さで、何人もの尊い命が失われていきます。暮らしやすい気候はどこへやら、日本は亜熱帯地方になってしまったかのようです。
そんな中、ぜひおすすめしたい着物の収納グッズが、収納保存袋です。
特殊なフィルム製で、袋に入れてファスナーを閉めておくだけで、カビや虫食い、変色を防ぐことができます。箪笥に入れる必要がないので、収納場所には困りません。
防水性があるため、ファスナーがちゃんと閉まっていれば、水害にも対応可能。
実際に東日本大震災で津波被害にあった方が、汚泥の中から収納保存袋を見つけ、中の振袖と写真は無事だったという話も聞いたことがあります。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
さて、先日、お休みが映画館のレディースデイと重なったので、遅ればせながら、是枝裕和監督の『万引き家族』を観てきました。ご存じの通り、カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞した作品です。
万引きを繰り返すことで生計を立てる、ある一家の物語。犯罪によって繋がった、家族を超える絆とは……。
全編通して目を引き付けられたのは、樹木希林さん、安藤サクラさん、松岡茉優さんら女優陣の熱演です。生活感丸出しのほぼノーメイク状態で、ひと癖もふた癖もある役柄を演じ切りました。
中でもおばあさん役の樹木希林さんは、入れ歯を外してまでの力の抜けた名演技に脱帽です。
樹木さんは、役を演じる際に、まず衣装合わせから役作りに入ると聞いたことがあります。今回は年金生活の貧しいおばあさん役でしたが、着物を着る役の場合は、ご自分分の箪笥から衣装を選ぶこともあるのだとか。
ざっくりとした楽な着方で、アンティークで丈が足りないなら対丈で、黒留の色があせたらセピア色と言って、公の場に現れます。
数年前のカンヌ国際映画祭のレッドカーペットには、振袖にブーツという斬新なスタイルで現れました。ご自身が古着屋さんで見つけた絽の振袖で、白波の上を鶴が舞い飛ぶ大胆な柄に、涼しげな雪輪の帯を合わせていました。結婚式に娘さんが着たものだそうです。
以前やはり海外で着物を着付けていたところ、最後の最後で帯締を忘れてきたことに気づいたそうです。で、希林さんがとった行動が実にかっこいい。
ホテルの電気ポットのコードできりりと締め上げたというのです。
型にはまらない自由な発想で着物を楽しむ姿が素敵だなあと思います。
希林さんに限らず、昔の人たちはいろんな工夫を重ねて、自分のスタイルを作っていたのでしょう。
ここ数年は闘病しながらの俳優活動だそうですが、個性的な希林さんのお姿、まだまだ見ていたいと思いました。
数年前から欲しくてたまらないのが、山葡萄の籠バッグです。
夏場の和装に合わせるバッグは難しい。でも籠バッグなら年間通して使える……のですが、いかんせん、お値段もよい (涙)。国産のものは数十万円するものもあります。
まだ一生ものを買うほどの勇気も経済力もない私は、竹製の比較的安価なものを購入して、中に端切れをセットしてみました。
箪笥からシミだらけになってしまった祖母の銘仙が出てきたので、汚れが気にならないところを切って、端をかがって入れてみたのです。これ、なかなかいけます!
しばらく眠っていた手芸欲がムクムクと湧いてきて、その勢いで、小さな巾着やらポケットティッシュケースやらも作りました。
コツコツと500円玉山葡萄貯金を始めました。買えるのは何年後になるでしょうか。
寝苦しい夜が続きます。夏風邪、夏冷えには十分にご注意くださいませ。