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無料きもの着付教室|岡山・倉敷・津山・四万十市・高知の着物専門店、紀久屋

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紀久屋スタッフブログ

入園式と姑と嫁の絆
2017年11月14日
先日、着付け教室の体験に着たのは、お姑さんが着付け教室に通っているとういお嫁さんでした。一緒に来られないのは、孫の面倒を交代で見なきゃいけないから。そしてお姑さんが着付け教室に通い始めたのは一番下の娘の結婚式が海外で行われるので自分で着付けをしたい! という一心。

そして、ご長男のお嫁さんが着付け教室に来たいという理由は、一念発起したお姑さんに触発されたこともありますが、実家にたくさんの着物があるらしい! というのと、入園式にワンピースで行ったら、着物で来ている他のお母さんがいて、すごく羨ましかったから! というのが一番の理由だそうです。

卒園式と、入学式は絶対に着物を着ていくのだと張り切っていらっしゃいました。お姑さんは背が低くてポッチャリタイプ、お嫁さんはすら〜っと背が高くてお痩せタイプなので、2人で着物を共有することはできそうもありませんが、お嫁さんが着付け教室に来ている間、まだ小さなお孫さんを預かって面倒を見るのが楽しみの一つにもなるそうです。

一方でお嫁さんのほうは、子どもの手が離れていないので1人で出かけられる機会はとても少なくて、着付けを覚えられるだけでなくて、着付け教室に通うというのがとても良い気分転換になるのだとか。趣味と実益を兼ねたとてもいい時間になっているというのがうれしいですね。

お姑さんとお嫁さんの共通の趣味や話題も増えて、今まで見せて貰ったことのなかったお姑さんのたんすの中を見せて貰って、これがステキとか、あれが似合いそうと、着て行くものを相談したり、小物合わせをいっしょにやったりと、なんだか2人の距離もとても縮まったようです。

一方、他の地域から嫁いできたお嫁さんはあまりたくさんの嫁入り道具を持ってこなかったのですが、実家から着られそうな着物や帯をたくさん運び込み、お姑さんに来てもらって見て貰ったりしたのだとか。お嫁さんの実家から送られてきたのは、とても高価な訪問着や袋帯が多くて、聞けば、実家のお母さんや伯母さんたちは神戸の大きな呉服屋さんの顧客で、たくさんの着物を持っているとのこと。

ああでもない、こうでもないと、着物を中心に話題が広がるのも楽しく、最初は子どもが小さいから、一番下のお嬢さんの海外での結婚式には旦那様(二番目のお兄ちゃん)だけが行き、奥さんであるお嫁さんは行かないで子どもたちと一緒に日本でお留守番をする予定だったのですが、お姑さんと一緒に着物を着たい! ということで、行くことになったそうで、2人で助け合えばなんとか着物を着る事ができるだろうと、一致団結!

2人で何度か、ハワイで着る練習をして、お互いに手の届きにくいところを補佐したりすることで、なんとか自信をつけたという2人。お姑さんは「太っているから袋帯がどうしても単衣太鼓しかできない」と宣言していたのですが、お嫁さんが手伝うと、なんとか二重太鼓を結ぶことができ、着付け教室に通った成果が発揮されたようです。

ハワイでの挙式だったのに、お2人とも張り切って一番豪華な袷の訪問着をお持ちになったので、写真を見せていただくと青い空、エメラルドグリーンの海を背景に、美しいきもの姿で風に吹かれていましたが、お戻りになったときの着物と帯、襦袢などはたっぷりかいた汗で大変なことになっていました。

来年の春に卒園式でもう一度着るので……ということでしたが、お話を聞いたところかいたあせの量もはんぱじゃないようでしたので、一度、丸洗いと汗抜きだけはさせていただくことにしました。

着付け教室がきっかけでお姑さんとお嫁さんの共通の話題ができて、2人の中も良くなるというのはうれしいことですね。惜しむらくはサイズがまったく合わないことですが、それは、上のお姉さんと一番下のお嬢さん(お嫁さんは真ん中のお兄ちゃんのお嫁さん)がお姑さんと体型が同じなので、かえってケンカにならなくてよかったかな?